【ハウルの動く城シリーズ】映画しか知らない人はぜひ読んで!魔法使いと帽子屋の娘の大冒険。大人も楽しめる本格ファンタジー。【小学校高学年以上】

2024年1月18日

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魔法使いハウルと火の悪魔 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/作  西村 醇子/訳 徳間書店

スタジオジブリが映画化したことで、あまりにも有名になった「ハウルの動く城」ですが、原作は独特の雰囲気を持ったファンタジーです。ご存じない方には、絶対読んでいただきたいです!

この本のイメージ わくわく!☆☆☆☆☆ 不思議な☆☆☆☆ かっこいい☆☆☆

魔法使いハウルと火の悪魔 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ/作  西村 醇子/訳 徳間書店

<ダイアナ・ウィン・ジョーンズ> 1934年イギリス生まれ。オックスフォード大学セントアンズ校でトールキンに師事。イギリスを代表するファンタジー作家。

 大好きな本のご紹介です。
 宮崎駿監督が映画化したことで、大ヒットしたファンタジーの原作です。ものすごく面白いので、未読の方はぜひ読んでいただきたいです。

 内容はボリュームがあり、子供が読むのは大変です。中学生以上におすすめ。大人ももちろん、楽しく読めます。

 宮崎監督は映画という枠に収めるため、何人かキャラを切ってコンパクトにしました。それによって、すっきりとわかりやすい話に仕上がっています。もともと、ジョーンズ作品の魅力は複雑なところにあるのですが、映像化したときにわかりにくくなる危険があるので、この変更は英断だと思いました。

 でも、原作の切られた部分も面白いんです。

 原作では、ソフィーにも(本人は気がついていないけれど)魔法の力がある設定になっています。気づかずに無意識で魔法を使っていて、その力が強力だったために荒地の魔女を引き寄せてしまい、呪いを受けてしまうという設定です。
そして、この、ソフィーのもともと持っている特殊な魔法の力が、あとあと重要な鍵になってくるのです。

 ただし、ハウルとカルシファーのキャラクターは、ほぼ映画と同じです。読んでいて、ハウルのセリフは、木村拓哉の声で聞こえてくるくらいです。ハウルのシリーズは全部で三巻あるのですが、どの話を読んでもハウルの声は木村拓哉の声が聞こえてくるくらいぴったりです。

 ジョーンズは、かっこいいけどとらえどころのない魔法使いを書くのが得意です。大魔法使いクレストマンシーもそんなところのあるキャラクターです。そして、強くてたくましい女性キャラを書くのも得意です。

 ソフィーは引っ込み思案で自分に自信がない少女でしたが、荒地の魔女におばあさんにされてしまった後は、「ふつうのおばあさんらしく」強気でずうずうしくたくましい女性になります。娘の状態でハウルに出会った初対面のときは、おどおどと自信がなく、逃げ腰だったのに、おばあさんになってからは「なんだ、ただの若僧じゃないの」と、ちょっぴり上から目線で強気の主義主張が出来るようになるのです。

ここらへんが面白いところで、おばあさんの姿になることでソフィーはクヨクヨ悲しむのではなく、ポジティブなきっかけを得るんです。そして、それが糸口になって、少しずつ、ソフィーは本来の強さや明るさを見出していくのです。

原作では映画よりずっとたくさんの女性キャラが出てきますし、みんなものすごく強くて魅力的です。また、サリマンは男性でジャスティン王子も重要キャラクターなので、そこのところがどんなふうに展開するのかは、ぜひ、確かめてみてくださいね。

長い話ですが、読みすすめていくうちにずっと読んでいたいと思ってしまう、不思議な小説です。お時間があるときに、じっくりどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

ネガティブな要素はいっさいありません。安心してお読みいただけます。おいしい紅茶とパイかケーキと一緒にぜひどうぞ。

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