【ちびゴリラのちびちび】愛いっぱいのかわいいゴリラの絵本!ゴリラ愛の方、必読です!読み聞かせに最適!小さいお子様へのプレゼントにも!
ちびゴリラのちびちびは、ジャングルのみんなに愛されていました。みんなの愛をいっぱいに注がれて、ちびちびはすくすく育ち、そして…
この本のイメージ ほのぼの☆☆☆☆☆ なごむ☆☆☆☆ 愛とは☆☆☆☆☆
ちびゴリラのちびちび ルース・ボーンスタイン/作 いわた みみ/訳 ほるぷ出版
最近、とある事情でゴリラに注目が集まっていますね。ゴリラファンが急増中のようです。
かつてSF映画「猿の惑星」でゴリラが悪役だったせいで、人間界では長らくゴリラは悪者でした。日本にも「宇宙猿人ゴリ」なんていましたしね(古いよ)。いや、最近、ゴリは朝ドラにも出てきたし、そんなに古いというわけでも……古いか。
でも、本当は、ゴリラは温厚でかしこくてやさしい動物なんです。ほら、笑顔なんてかわいいでしょう?
この絵本は、そんなかわいいゴリラのちびちびのお話。
ジャングルのみんなは、ちびちびが大好きで、ちびちびは、みんなの愛をいっぱい注がれて育つのです。そして、すくすくと成長したちびちびは、本当に立派に育ちます。でも、やっぱりみんなにとっては、「かわいい」ちびちびなんです。そんなお話です。
よく、子猫とか子犬とか拾ってきた子供が、「チビ」って名前をつけようとして、周囲の大人たちから「すぐ大きくなるから、そんな名前はやめなさい」ってたしなめられることがありますよね。まあ、その通り、大きくなるんですけど。「チビ」なんてつけた日にゃ、たいていでかくなる。
でも、飼い主にとっては、どんなにでかく育っても、やっぱりかわいい「チビ」なんですよ。
親が子供を「小さい○○ちゃん」とかかわいがっていたら、すくすく成長して、ものすごく体格のいい、親よりずっと大きな子供に育つことがよくあります。
この本は、そんな話です。
この本は、読み聞かせの世界ではかなり有名な本らしくて、おすすめ児童書の本で何度かタイトルを目にしていました。
読んでみて心から納得したんですけど、「愛とはこういうものだ」と言うストレートな本なのです。つまり、子供への絶対肯定がテーマです。
紹介されていた本に、「この本はラストまで読んで、『どうしてこうなるのか』が理解できる人とできない人がいる」(うろおぼえですが、趣旨としてこういうこと)とあったのですが、なんとなくわかる気がします。
ちびちびが、「ちいさくてかわいらしいから」みんなに愛されていたのだと思って読んでいると、そうじゃなかったことがわかるからなんです。
でも、それが重要なんですよね。
お父さんやお母さんがあなたを大好きなのは、「小さくてかわいいから」じゃない。「お手伝いをして役に立つから」でも「かしこくておりこうだから」でもない。「あなただから」なのよ、と言う……。
なので、この「意味」がわかるお父様お母様なら、お子様のためにこの絵本を読み聞かせしてさしあげていただきたいな、と思います。
日本人は口下手ですけど、本は読めますから。口で同じことを言うことができなくても、本を読んであげることはできますから…。
最近、大人気のコウペンちゃん。あれも同じだと思うんです。 コウペンちゃんの魅力が理解できる方なら、この絵本の大切さはご理解いただけるんじゃないかなと思います。
「存在そのもの」を「条件付き」ではなく「まるごと肯定」されて育った子供は、成長したときに人生の困難を自力で乗り越えていくことができます。たとえどんなに辛くても、そこに根っこがあるから。それが無い場合は、そこを自分で作らなければならないので、その分の道のりが必要になります。それは、できないことではありませんが、時間や努力は必要になるし、長い旅になることもあるのです。
わたしがこのブログをしている理由もそうです。訪れてくださった方に、それをお伝えしたいからなんです。コウペンちゃんほど、上手にかわいらしくはできませんけれど、「あなたは、生きているだけで、たいしたことだし、それはすごく素晴らしいことなんです」ってことをです。
そういうのって、やはり面と向かって、分け隔てなくすべての人には言えないこともあるわけですよ。わたし自身も人間ですから、まだまだ未熟で感情的なところもあるし、気分のむらもあります。毎日、誰に対しても明るくさわやかに接しられるかと言うと、現実には難しいときもあります。
でも、ワンクッションおいて、ブログとか、文章ならお伝えできるのです。人ってそういうものだと思います。そのために、本とか漫画とか、コンテンツがあるのだ、とわたしは思っています。
読み聞かせやプレゼントにぜひどうぞ。ちびちびが、ほんとうにかわいくて、おすすめの絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はいっさいありません。大人でも癒される方がいると思います。おすすめの絵本です。
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