【あめふりさんぽ】この季節にぴったり。雨をおもいっきり楽しむ絵本です。【3歳 4歳 5歳】

2024年3月28日

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あめふりさんぽ えがしらみちこ/作 講談社

あめがふってきました。女の子は雨音につられて、お気に入りの傘と長靴、かっぱを着てお散歩に出かけます。途中でかたつむりさん、おたまじゃくしさん、かえるさんに会って……

この本のイメージ 雨☆☆☆☆☆ ちょっぴりファンタジー☆☆☆☆☆ 季節を楽しむ☆☆☆☆☆

あめふりさんぽ えがしらみちこ/作 講談社

<えがしらみちこ>
1978年福岡県生まれ。絵本作家、イラストレーター、絵本専門店「えほんやさん」代表(静岡県三島市)。主な絵本に「なきごえバス」(白泉社、「MOE絵本屋さん大賞2016」パパママ賞第1位)など。子どもが見せる一瞬の表情を水彩画でみずみずしく切り取る画風に、ファンが多い。

 この季節にぴったりの絵本です。初版は2014年。

 雨の日って、大人にとってはうっとおしくて面倒です。
 服は汚れやすく、身体は冷えやすい。ロングスカートは裾が汚れるのでスカートは短めにしたいところですが、足を出すと身体が冷える。それにもう足を出すような歳でもありませんし、微妙なところです。

 どうすりゃいいの、と思いながら服を選び、リュックを背負って安売りの傘で出かける、と言う感じ。

 雨の日には手に荷物を持ちたくないから必然的にリュックになるし、傘をなくしたり盗まれたりするのも嫌なので、どうしても傘は安いものになります。

 そんな「機能性」だけで服を選んだ雨の季節が何年も続き……

 この絵本を読んで、まだ雨が楽しかった頃のことを思い出しました。

 そうそう、そうだった。小さかったころ、雨って楽しかった。
 お気に入りの長靴、レインコート、傘。雨の日しか着られない、特別な服。

 学校帰りに濡れたってへいちゃらで、かたつむりやかえるを追いかけて、濡れそぼる紫陽花を楽しんで、寄り道しながら家に帰ったり。

 小さい子どもは濡れるのも汚すのも大好き。子どもにとって、雨は自然がくれたお祭りです。

 「あめふりさんぽ」は、そんな小さな子どもの「雨って楽しい!」がおもいきり詰まっている絵本。
 雨の季節はじめじめして、気持ちも塞がりがちだけど、外にでると楽しいことがいっぱいあります。

 濡れたら……? そうしたら、乾かしたらいいんですよ、と言うのがこの絵本のアンサー。いや、なんとまさにシンプルで、そして、正しい。

 じめじめした楽しくない日も、子ども心を取り戻せば楽しくなれる。子どもが読めば雨の日のおでかけが楽しくなるし、大人が読めば子ども心に戻ることができます。

 字はすべてひらがなで読みやすく、各見開きに一行~三行くらい。絵がメインで、愛らしい水彩画は心が和みます。小さなお子さまの読み聞かせにおすすめ。

 この季節の読み聞かせにいかがでしょう。きっと雨の日の朝が楽しくなります。
 偏頭痛に悩まされがちなこの季節、心が洗われるようなピュアな絵本で、ハートを励まして乗り切りましょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はいっさいありません。雨が楽しくなるような、うきうき気分の絵本です。お出かけできない雨の日の読み聞かせに。

 愛らしい絵は、大人が読んでも心が和みます。

 

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