【パセリ伝説】運命の双子プリンセス。乙女チック貴種流離譚第6巻。【水の国の少女】【小学校中学年以上】
パセリの前に双子の妹ミモザが現れる。彼女はフラム国のプリンセスだった。ミモザは囚われの身であるパセリたちの母のメッセージを見せ、自分とともに母を救出しようと言うのだが……乙女チック貴種流離譚第6巻。 ()
この本のイメージ ファンタジー☆☆☆☆☆ 貴種流離譚☆☆☆☆☆ 双子の秘密☆☆☆☆☆
パセリ伝説 ~水の国の少女~ memory6 倉橋燿子/作 久織ちまき/絵 講談社青い鳥文庫
<倉橋燿子>
広島県に生まれる。上智大学文学部卒業後、出版社に勤める。その後、フリーの編集者、コピーライターを経て、執筆活動をはじめる
<久織ちまき>
新潟県生まれ。横浜国立大学工学部で建築学を学ぶが、進路再考のため休学。その間に執筆活動やカットイラストの仕事をはじめ、2000年に『野望円舞曲』(徳間書店デュアル文庫)の挿絵でメジャーデビュー。以後、ライトノベルの挿絵などを中心に活躍。
今なお多くの少女たちに愛される、乙女チック貴種流離譚「パセリ伝説」。第6巻の初版は2008年です。
このシリーズは一話完結ではなく、お話が1巻から完全に続いていますので、まずは「パセリ伝説 ~水の国の少女~ memory1」をお読みください。
「パセリ伝説 ~水の国の少女~ memory1」のレビューはこちら↓
今回のお話は……
突然現れたパセリと瓜二つの少女、ミモザ。
彼女はパセリの双子の妹だと名乗る。
ミモザはフラム国のプリンセスに祭り上げられているのだといい、囚われの身である母のメッセージをパセリに見せる。
ともにフラム国に行って、母を救い出そうと誘うミモザと秀人。
しかし、恐ろしい陰謀がパセリを待ち受けていたのだ……
……と、いうのがあらすじ。
非常にファンの多い伝説的少女小説です。現在は入手困難な巻もあるのですが、電子書籍になっているので全巻電子でまとめ買いすることもできます。
北海道で暮らすごく普通の少女パセリが、ほんとうは遠い星のお姫様だったというファンタジー。出会った人々との交流の中で、パセリは成長してゆきます。
毎回、ひとつずつ、パセリは特殊能力を開花させていて、今回の能力は「瞬間移動」。強く願うことで、自分と自分の周囲の人を遠い場所まで運びます。
出生の秘密、数奇な運命、熱い友情、かっこいい男の子たちと女の子のあこがれる要素がいっぱいのドラマチックな展開です。
今回のパセリは心の弱さに付け込まれてたいへんな危機に遭遇してしまいます。これからは、いままでのような「友達同士での大冒険」ではすまない展開になってきたのでした。
今回の推しポイントは、パセリちゃんとマリモちゃんの友情です。最初はパセリにいつもいじわるだったマリモちゃんは、今では心強い味方となりました。
パセリちゃんとマリモちゃんのさわやかな友情がこの巻の魅力です。
あらたなキャラクターも登場して急展開を告げる物語。
これからパセリたちはどうなってゆくのでしょうか。
続きを読むのが楽しみです。
乙女心がいっぱいの貴種流離譚、強い女の子の冒険ファンタジーが読みたい方は、ぜひどうぞ。
※この本には電子書籍もあります。 全12巻まとめ買いはこちら。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
冒険物語ですが、少女小説なので残酷なシーンや流血描写はありません。
ただし、後半の展開はかなりシビアな展開になるらしく、もしも繊細なHSCであっても「そういう厳しい展開になるのだな」と事前に身構えていればOKなお子さまならば、おすすめです。
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