【やっと あえた】犬を愛するすべての人に!犬愛あふれる、心温まる絵本【3歳 4歳 5歳】

2024年4月7日

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やっと あえた  小西英子/絵と文 至光社

ぼくは犬のロッコがだいすき。きょうは、おかあさんにたのまれて おかいもの。でもとちゅうではぐれてしまって…… イタリアの美しい町並みと、愛犬への愛がたっぷり詰まった美しい絵本です。

この本のイメージ イタリア☆☆☆☆☆ 犬への愛☆☆☆☆☆ おつかい☆☆☆☆☆

やっと あえた  小西英子/絵と文 至光社

<小西英子>
京都産まれ。京都市立芸術大学大学院日本画科修了。現在、芦屋女子短期大学教授。ルネッサンス美術に造詣が深い。


 全国の犬好きさんに!
 犬愛にあふれた、素敵な絵本のご紹介です。

 世の中の動物好きには猫派と犬派がいるらしいです。
 わたしは、猫も犬も大好きなんですが、実は飼ったことがあるのは猫だけなのです。

 でも、犬動画とかは大好きでよく見ます。犬には猫とは違う一途さやかわいらしさがあります。

 猫は、飼い主への愛をストレートに表現することの少ないツンデレが多い動物ですが、犬はど直球で突進しますね。あれは本当に愛らしい。

 飼い主の一挙手一投足に敏感に反応し、先回りして行動しようとする仕草、飼い主に向けるキラキラした瞳など、犬ならではの魅力です。
 犬は飼い主といつも一緒にいたいし、犬好きさんもきっとそうなのでしょう……

 この絵本は、そんな犬好きさんのための絵本。そして、小さなお子さまの見知らぬ土地での小さな大冒険を描いたお話でもあります。

 お話は……

 「ぼく」は新しい街にひっこしてきたばかり。
 おかあさんにたのまれて、犬のロッコと一緒にお買い物へ行きます。

 広場に出てトマトを買い、ソーセージを買い……
 アイスクリームを一緒に食べようとしたら、ロッコがいません。

 ロッコを探し回る「ぼく」。

 見知らぬ街を走り回るうちに、雨が降ってきて、どんどん不安になってきます。
 けれど、雨が上がり、夕陽が沈むころ、「ぼく」はロッコとめぐり合うのでした……

 ……と、いうのがあらすじ。

 イタリアの美しい町並みがあたたかみのある筆致で描かれ、読んでいると自分もその場所を旅しているかのような臨場感があります。
 また、小さな男の子の「おつかい」をがんばる気持ち、知っているはずだったけど知らないところもまだまだ多い自分の街での好奇心や不安なども伝わってきます。

 そして、鮮やかな夕陽の下でのロッコとの再会。

 よくよく見るとどのページにも小さくロッコのすがたが描かれており、「ぼく」からそんなに離れないでロッコはついてきてくれたのだとわかります。小さく描かれたロッコを探すのも、この絵本に隠された楽しさ。

 犬の可愛さではなく、「犬を愛する飼い主の心」のほうに焦点をあてた絵本ですが、子どもが読めば大好きな犬を探し回る「ぼく」に共感するでしょうし、大人が読めば小さな子どものまっすぐな想いに癒されるでしょう。

 美しいイタリアの町並みも異国情緒を感じさせます。

 文章はすべてひらがなとカタカナ。50音が読めれば1人でコツコツ読めますし、もちろん、読み聞かせをしても心がほっこりするお話です。

 絵本界では猫派の絵本のほうが多いように感じる現状ですが、犬派の絵本もいいものです。「犬を取り扱ったかわいい絵本が欲しい」と言う方に。犬を愛するすべてのお子さまにおすすめです。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。
 小さな男の子が、引越ししてきたばかりの土地で「おつかい」に行くときの好奇心や不安、愛犬への想いなどにあふれた絵本です。HSPHSCのほうが多くのことを感じ取れるでしょう。

 犬派の方、犬をテーマにした絵本をお探しの方に。「犬」そのものを描くのではなく、「犬が大好き」な飼い主の男の子の気持ちを描いた絵本です。

 読後はトマトとソーセージのスパゲッテイを食べたくなること間違いなし!

 

商品紹介ページはこちら

 

 

犬が登場する絵本

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