【リジーと雲】もしも雲を育てることができたら?小さな雲と少年の交流物語。【絵本】【4歳 5歳 6歳】

2024年4月10日

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リジーと雲  テリー・ファン&エリック・ファン/作 増子久美/訳 化学同人

ある土曜日、リジーは公園で小さな雲を買ってもらいました。一緒にもらった「くものおせわのしかた」を読みながら、リジーは雲にミロと名前をつけ、心をこめて育てます。やがてミロはだんだん大きくなって…… 

この本のイメージ ファンタジー☆☆☆☆☆ 自然との交流☆☆☆☆☆ 育てることと手放すこと☆☆☆☆

リジーと雲  テリー・ファン&エリック・ファン/作 増子久美/訳 化学同人

<テリー・ファン>
カナダ、トロントのオンタリオ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインで学ぶ。インクやグラファイト(黒鉛)を用いた伝統的な技法と、現代のデジタル技術を織り交ぜた作品で高い評価を得ており、昼夜を問わず、幻想的な絵画や肖像画、版画の制作に打ち込んでいる。ファン兄弟としての絵本に、「夜のあいだに」(ゴブリン書房)、第13回ようちえん絵本大賞を受賞した「海とそらがであうばしょ」、「空からふってきたおくりもの」、イラストを担当した「麦畑のみはりばん」(いずれも化学同人)などがある。イリノイ州生まれ、トロント在住。

<エリック・ファン>
カナダ、トロント在住の画家、作家。ハワイ生まれのトロント育ち。オンタリオ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインでイラストレーション、彫刻、映像を学ぶ。ヴィンテージバイクやぜんまい仕掛けの機械、かなわぬ夢に情熱を傾けている。ファン兄弟としての絵本に、「夜のあいだに」(ゴブリン書房)、「バーナバスの だいだっそう」(学研プラス)、「空からふってきたおくりもの」(化学同人)などがある。

<増子久美>
茨城県生まれ、東京都在住の翻訳家。コーヒーとネコと、散歩しながら雲をながめるのが好き。絵本の翻訳に、第13回ようちえん絵本大賞を受賞した「海とそらがであうばしょ」、 「すてきで偉大な女性たちが世界を「あっ!」と言わせた」、オリーシリーズ「オリーともりのがっこう」(いずれも化学同人)などがある。

 お話は……

 ある土曜日、リジーは公園に行き「雲うり」から小さな雲をひとつ買ってもらいます。
 リジーの頭のすこし上のほうにぷかぷか浮かんでいて、風船みたいに紐でつながれた、かわいい雲です。

 リジーは雲に「ミロ」と名前をつけて、大切に育てました。

 リジーがミロに水をあげると、ミロはお礼にリジーの鉢植えに雨を降らせてくれました。
 お天気がよければお散歩につれていってあげました。

 季節はめぐり、ミロはだんだん大きくなってゆきました。
 やがて……

 ……と、いうのがあらすじ。

 縁日で買った小さな動物を飼ったり、野生動物を拾って育てたりするお話と似ていますが、リジーが育てたのは小さな小さな雲でした。

 子どもと動物の交流を描いたお話はよく見かけますが、雲とは。

 太陽や月、空や風など「気象」というのは動物や植物よりもずっとずっと思い通りにはならないものです。

 けれど、昔から人間は「明日は晴れますように」「雨が降りますように」「早く台風が過ぎ去りますように」など、天候に対して願いをかけます。

 流れ星に願いをかけ、月を愛でてお酒を飲むこともあるし、お日様の光に当たってのんびりとすごすこともあります。

 青い空にぽっかりと浮かんだ白い雲や、雲の隙間から漏れる太陽光ジェイコブスラダーと呼ばれる「天使のはしご」を愛する「雲愛好家」も少なくありません。

 これは立派な「気象」とのコミュニケーションと言えるでしょう。

 子どもから大人まで、何気ないときに空を見上げ、季節や天候の移り変わりを愛する人におすすめの絵本です。

 ファン兄弟のあたたかみのある、細密で美しい絵がじんわりと心に沁みてきます。

 何かを愛情をもって育て、心を通わせ、やがて成長したら巣立ちを見送る。
 それは、人間の親子でも同じですが、リジーは一足先にその体験をしたことになります。

 さまざまなメッセージが潜んだ美しい絵本です。

 サイズは31.1 x 22.2 x 1 cmと少し大きめ。絵が主体の48ページの絵本です。
 字はほどよい大きさで、「くものおせわのしかた」という取扱説明書のほかは、文章は見開きに五行くらい。
 ひらがなとカタカナがほとんどで、ごくまれに簡単な漢字がありますがすべての漢字には振り仮名が振ってあるので、小さなお子さまでも五十音が読めればひとりでコツコツと読みきることができます。しかし、これは読み聞かせがおすすめ。

 小さなお子さまが読めば、「雲と仲良くなる」という不思議に胸を躍らせることができますし、大人が読めば小さな子を育てる親心に目頭が熱くなるでしょう。

 なにより、この季節にぴったり。

 どんよりとした天気の日も、なんとなく楽しくなってしまう絵本です。
 まだまだ天候が不安定で、ふいの雨に振り回される季節ですが、突然の雨でもおうちで「リジーと雲」を読んで楽しく過ごしましょう。

 大人のなごみ本としてもおすすめです。
 積乱雲の季節にぜひどうぞ!

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 空や星、風、雲など「天候」を愛するお子さまにおすすめです。
 ものを言わぬ存在と心を通わせるファンタジーなので、HSPHSCのほうがより多くのメッセージを感じ取れるでしょう。ほのぼのとした、それでいて美しい絵も魅力です。

 プレゼントに、そして大人のなごみ絵本としても。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

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