【魔女からの手紙】世界中の魔女から手紙が届く。夢あふれる空想書簡集。【絵本】【小学校低学年以上】
ヤヤのところに奇妙な手紙がとどきました。宛名は「ふかもりカスレ」。今はもういないひいおばあちゃんの名前です。「ひいおばあちゃんって魔女だったんだ……」ヤヤはひいおばあちゃんに届いた手紙を読んでみようと思いました。(魔女からの手紙 角野栄子/作 ポプラ社)
この本のイメージ 空想書簡集☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ 思い出は魔法☆☆☆☆☆
魔女からの手紙 角野栄子/作 ポプラ社
<角野栄子>
日本の童話作家、絵本作家、ノンフィクション作家、エッセイスト。日本福祉大学客員教授。代表作は「魔女の宅急便」。
初版は1997年。
ユニークなスタイルの絵本です。
「魔女の宅急便」の角野栄子先生がおくる、不思議素敵な書簡集。
ヤヤという少女のもとに、ひいおばあちゃん宛ての手紙が届きます。
どうやら、ひいおばあちゃんは魔女だったみたい。
納戸に仕舞ってあったひいおばあちゃんのふるぼけたカバンの中にある手紙の束。
「思い出はひとつの魔法」と書かれた紙。
ヤヤは手紙を読み始めました……
角野先生と交流のある画家たちが魔女をテーマに絵を描き、それぞれの絵に合わせて角野先生が文章を綴るという試みから生まれた絵本です。
画家陣は、 荒井良二、ディック・ブルーナ、いとうひろし、大島妙子、鴨沢祐仁、和田誠、市川里美、五味太郎、黒井健、児島なおみ、スズキコージ、橋本淳子、国井節、長新太、高林麻里、宇野亜喜良、西巻茅子、杉浦範茂、スーザン・バーレイ、太田大八(敬称略)と言う錚々たる顔ぶれ。
読んでいると「カスレ」という魔女の一生が浮かび上がってきます。
お話にあわせて絵を描いたのではなく、絵をもとにしてひとりの魔女の一生を描いたというのだから驚き。
ほとばしる角野先生のイマジネーション。
子ども心を全開にして読んでいると、ほんとうにすぐそばに魔女がいるような、自分も魔女の末裔のような、魔女になるなんて実は簡単なような、そんな不思議な気持ちになってきます。
文章は平易で読みやすく、カスレちゃんの成長に合わせて最初はひらがなだけ、だんだんと漢字が増えていって……と、いったぐあい。しかし、すべての漢字には振り仮名が振ってありますので、五十音が読めればひとりでコツコツ読みきることができます。
書簡集の形をとっていますので、それぞれの差出人のイメージにあわせて手紙文のフォントを変えると言う、こだわりよう。読んでいるだけで、心が躍ります。
魔女国特製切手シールが付録についた、夢いっぱいの絵本。
プレゼントに、読み聞かせに、大人のなごみ本としても。
「魔女からの手紙」は、魔法や魔女が大好きなお子さまに、この季節にぴったりの贅沢な絵本です。
角野先生ファンのコレクションアイテムとしてもおすすめ。
秋の夜、お風呂上りのリラックスタイムにハーブティーを飲みながら。
お気に入りのゆったりガウンを着て、ぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
イマジネーションを刺激される画集のような空想書簡集です。魔女や魔法が大好きなお子さまに。アートや詩が大好き、「魔女の宅急便」が大好きな大人のなごみ絵本としてもおすすめです。
誕生日やクリスマスなど、特別な日のプレゼントにも。
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