【らくだい魔女】お菓子の国で大冒険!キュートな魔女姫ストーリー第4巻。【らくだい魔女のドキドキおかしパーティ】【小学校中学年以上】

2024年4月14日

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らくだい魔女のドキドキおかしパーティ  らくだい魔女シリーズ 4  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

あたし、フウカ。風をつかさどる銀の城のお姫様にしてれっきとした現役魔女なの。ある日、黒の城のキースがお菓子の国ドリームワールドへの招待券をもってきてくれたの。お菓子の国なんてすっごい楽しみ!だけど……(らくだい魔女のドキドキおかしパーティ  らくだい魔女シリーズ 4  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社)

この本のイメージ 異世界ファンタジー☆☆☆☆☆ 魔女☆☆☆☆☆ プリンセス☆☆☆☆☆

らくだい魔女のドキドキおかしパーティ  らくだい魔女シリーズ 4  成田サトコ/作 千野えなが/絵  ポプラ社

<成田サトコ>
1981年秋田県に生まれる。児童文学の未来をになうエンターテイナーを求める公募、ポプラ社Dreamスマッシュ!大賞にて、[らくだい魔女はプリンセス」が第1回大賞を受賞、作家デビュー。岩手県在住

<千野えなが>
日本のイラストレーター。女性。東京都出身。千葉県在住。イラストレーターの武田日向は4歳上の実姉にあたる。主な挿絵作品は「らくだい魔女」「きらめき12星座」「ステップファザーステップ」「ミラクルクッキーめしあがれ!」「海の娘アレーア」などがある。

 劇場版アニメにもなったロングセラー児童小説「らくだい魔女」シリーズ、第4巻。「らくだい魔女のドキドキおかしパーティ」の初版は2007年です。

 お話は、それぞれの巻で完結はしていますが、主人公フウカの出生の秘密など大きな流れがあるので第一巻からお読みになったほうがいいでしょう。

 第1巻「らくだい魔女はプリンセス」のレビューはこちら↓ 

 今回のお話は……

 黒の城のキースがやってきて、フウカにとある招待状をくれました。
 それは、お菓子の国「ドリームランド」の特別公開へのご招待。

 ドリームランドは天才科学者ドルフィン・ドルファン博士の作った異空間。すべてがお菓子でできている、子どもなら大好きな国です。

 フウカは大喜び。
 親友のカリンもチトセに誘われて一緒に行くみたい。

 しかし、フウカたちを待ち受けていたドリームランドには危険がいっぱい。
 どうやら各国の王子や姫をわがものにしたい誰かがいるようです。
 そして、そこで最も価値があるのはどうやらフウカのようで……

 ……と、いうのがあらすじ。
 黒の城の謎、フウカの金髪と秘めた能力の謎など、物語の謎が少しずつ紐解かれてゆく第4巻です。

 「黒の城」と聞くと誰もが恐怖に身体をこわばらせ、拒否反応をする。
 それがどうしてなのか、フウカは「魔界とかげでつながっているという噂があるからみたい」と言うなんとなくのイメージだけで捉えていて、正確なところの事情を知らないままでいます。それはチトセやカリンも同じのよう。

 現実にもあります。過去になんとなく「何か」があったらしいのだけど、それを話してくれない。だけど、タブーだけは残っていて、人が言葉にしなかったり避けたりする。

 その「大人が教えてくれない何か」には、フウカの父親と髪の秘密もあるようで……

 そんな微妙な事情を抱えつつ、フウカがここまで曇りのない明るい性格に育ったのはひとえにママたちの愛情ゆえんでしょう。どんなピンチのときでもフウカはママのことを考えると元気が出るのです。

 文章は平易で、フウカの一人称で物語がすすむためとても読みやすい。
 漢字はそれほどなくひらがな多め。難しい漢字には振り仮名が振ってありますので、小学校中学年から。賢い子なら低学年からでも大丈夫でしょう。

 非常に動きの多い物語で、千野えなが先生の挿絵も抜群に可愛いので読んでいるとアニメーションを見ているような気分になります。また、今回のお話ではすべてがお菓子でできた遊園地のような場所が登場し、夢が膨らみます。

 魔法や魔女、プリンセス、プリンス、そして女の子の冒険物語が好きなお子さまに。
 それぞれのキャラクターも個性的でみんな魅力があります。

 ハロウィンシーズンにぴったりの魔女姫ストーリー。まだの方はこの機会にぜひどうぞ!

 ※この本には電子書籍もあります。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。明るくさわやかな魔女姫ファンタジーです。魔女ものアニメがお好きなお子さまに。フウカの出生の秘密問題もあり、続きが楽しみです。

 読後は、お気に入りのお菓子を好きなように盛り付けて、お菓子の国気分でティータイムを。

 

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