【ルルとララ】カスタードクリームをつくろう!みんなが笑顔になる甘いクリーム【ルルとララのにこにこクリーム】【小学校低学年以上】
シュークリームをつくりたかったルルとララ。でも、どうしてもシューがふくらみません。落ち込むふたりにシュガーおばさんがまずはカスタードクリームをつくってみてはと提案します……(ルルとララのにこにこクリーム あんびるやすこ/作 岩崎書店)
この本のイメージ カスタードクリーム☆☆☆☆☆ お菓子の役目☆☆☆☆☆ できることから☆☆☆☆☆
ルルとララのにこにこクリーム あんびるやすこ/作 岩崎書店
<あんびるやすこ> 群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。
かえでの森のお菓子屋さん、小学生店長のルルとララが手作りお菓子で森の動物たちのお悩みごとを解決する「ルルとララ」シリーズ。今回ご紹介するのは「ルルとララのにこにこクリーム」です。初版は2013年
お話は……
シュークリームがつくりたくて練習中のルルとララ。でも、どうしてもシューが上手につくれません。
落ち込む二人にシュガーおばさんは「まずはカスタードクリームからつくってみては」と提案します。
カスタードクリームが上手に作れてルルとララは大満足。
そんなとき、迷子の子ネズミ、アンナが泣きながらお店にやってきます。おうちに帰れない不安でどうしても泣き止むことができないアンナにルルとララはカスタードクリームを塗ったパンをあげると……
……と、いうのがあらすじ。
ルルとララのレシピのすごいところは、徹底的に火を使わないこと。小学校低学年のお子さまがひとりで作ろうとしても危険がないように、加熱は電子レンジとトースターで行います。
オーブンを使ったお菓子は作れなくても、カスタードクリームが自作できれば、フルーツにかけたり、パンに塗ったり、市販のお菓子にかけてちょっぴり豪華にしたりと楽しむことができます。
この本で紹介されているのは、基本のバニラカスタードクリーム、チョコカスタークリーム、パンにクリームをぬったカナッペ、市販のパイシートを使ったカスタードパイ、フルーツにカスタードクリームをかけてトースターで焼いたフルーツグラタン。
難しいお菓子が作れなくても、カスタードクリームが作れることで、ティータイムがぐんと楽しくなるわけです。
最近は、何もかもを買ってすまそうとするとかえって高くなる時代になりました。少し前なら、市販の工業製品を買ったほうが安い時代があったのに。
今は、ごはんもお菓子も家で自炊したほうが好きなものをたくさん食べられる時代。カスタードクリームを自作できたら、市販のお菓子を買うよりもちょっと豪華な気分でおやつタイムを楽しめるかも。
文章は平易で読みやすく、すべての漢字に振り仮名がふってありますので小学校低学年から。
すべての見開きにあんびる先生の愛らしい挿絵が入っており、ところどころはフルカラーの挿絵も入っています。
難しいことはできないけれど、食べてくれる人の笑顔が見たくて自分たちのできるせいいっぱいをしようとするルルとララ。お菓子作りの本質はそこにあるとシュガーおばさんはいいます。
物語を楽しみながらお菓子作りを学び、作って美味しく食べる体験型のクッキングファンタジー、ルルとララ。
けして焦らず、できることから楽しむことを教えてくれます。天候不順のこの季節、おでかけできない日はおうちでクッキングはいかがでしょう。
「ルルとララのにこにこクリーム」をぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。簡単で、それでいてハレの気持ちになれる美味しいカスタードクリームのお話です。
読後はもちろん、カスタードクリームと紅茶でティータイムを。
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