【思うとおりに歩めばいいのよ】穏やかな暮らしと確かな歩み。絵本作家の暮らしと言葉。スローライフを愛する大人におすすめの本です。【ターシャ・テューダー】
アメリカの絵本作家、ターシャ・テューダーは、ガーデナーとしてもそのライフスタイルとともに愛されてきました。日本では彼女の言葉と写真をまとめた小さな本が何冊か刊行されています。
思うとおりに歩めばいいのよ ターシャ・テューダー/著 リチャード・ブラウン/写真 食野雅子/訳 メディアファクトリー
フィギュアスケート四大陸選手権、紀平選手、羽生選手、おめでとうございます!本当に見ごたえのある大会でした。
樋口選手のトリプルアクセルへの、坂本選手のクワドへの挑戦、すばらしい!鍵山選手、表彰台おめでとうございます。なんという安定感でしょう、頼もしいですね。友野選手のタンゴはかっこよかった。ジェイソン・ブラウン選手の演技はひたすら美しかったし、「全フィギュアスケートファンの孫」ボーヤン・ジン選手も不調ながらどんどん芸術性が増していて、完成形が楽しみなプログラムでした。
羽生選手、スーパースラム達成おめでとうございます。これで全部の金メダルが揃ったんですね~。
フリーは、紀平選手も羽生選手も、リカバリーが素晴らしいなあとしみじみ思いました。紀平選手、まだまだ若いのにあの状態で、落ち着いてあれだけのリカバリーができるなんて、本当にすごいです。落ち着きのない大人のわたしとしては、見習いたい冷静さです。
羽生選手は、毎回、リカバリー自体がドラマチックと言うか、「こういうリカバリーをするのか!」という驚きをもたらしてくれます。
彼のリカバリーは、すでに演技の魅力になってしまっているレベルで、独創的なリカバリーをすることでプログラム全体にドラマを加えてしまうのは、羽生選手ならではだと思います。リカバリーで得点の補充はできても、こういう風にできてしまう人はなかなかいません。本人は完璧に滑りたいのだと思いますが、負けた試合の中に記憶に残る演技があるのは、このリカバリー力のゆえんだと思います。
人生って、思い通りにはいかないですよね。でも、夢に向かってゆくというのはそういうものかもしれません。そして、そんなときにどうリカバリーしていくのかも、人生の大切な要素の一つ。
それを、より面白く楽しく、独創的にできたら、それはより素晴らしいものになるでしょうね。たとえば、服につぎをあてるときに、それを刺繍にしたりアップリケにしたりすればより魅力的にすることもできるわけです。(いや、わたしにはできません。わたしに出来るリカバリーは肉じゃがを失敗したらカレーにするくらい(恥))※なんかすごい動画見つけたのでリンクしてみました。最初の趣旨とずれてしまうけど、天才過ぎる。
本日ご紹介するのは、大人のための本。
アメリカの絵本作家、ターシャ・テューダーの言葉集です。
ターシャ・テューダーは、アメリカのバーモント州で絵本作家をしながら、広大な庭に囲まれた19世紀風の家に住み、自給自足の暮らしをしていました。2008年に92歳で亡くなっています。
彼女の生き方は、スローライフを求める多くの人たちの憧れで、日本では彼女の言葉をまとめた小さな写真集がこの本のほかにも何冊か刊行されています。
ターシャのような思い切った生活は、なかなかできません。
けれども、内向的で創作や園芸などが好きな人には、あこがれの暮らしだと思います。
ターシャ・テューダーの家と庭は、何冊も写真集が出ていますので、ぜひ、ご覧になっていただきたいのですが、まあ、とにかく、美しいです。
それも、規格化されたデザイン性の高い庭ではなくて、自然のすがたのまま。長い年月、手をかけた美しさでもあり、写真を見るだけでただただ息を飲みます。
彼女がこの家と庭を作り始めたのが56歳のとき。人生最大の事業に取り組んだのは、この歳からということです。
大きな庭に囲まれた静かな家で、わずかな家族と信頼できる人たちと暮らしながら、絵本作家の仕事を続け、仕事を通じては広い世界とはチャンネルを持つ、と言うライフスタイルは、内向的でクリエイティブな人々にとって、理想的な暮らしではないでしょうか。
内向的な人には、どうしても一人で静かにすごす時間が必要です。一人部屋や、一人の時間、じっと落ち着いて考え事をしたり、本を読んだり音楽を聴いたりして、自分の力を充電する時間です。それによって、だんだんと心身の疲れが回復していきます。
たくさんの人と会うことや、友達との時間を持つことが「嫌い」とかではありません(場合によっては嫌いな場もありますけども)。けれど、楽しく有意義に過ごしても、家に帰るとへとへとになっていて、パジャマに着替えて大の字に寝てようやく、「ああ、ほっとする~」って思う、そういうのが内向的な人です。
そんな内向的な人間が、どう生きれば良さを生かして自分も幸せになれるのかな、と悩んでいたときに、ひとつの解答を見せてくれた気持ちでした。
園芸は、わりとリカバリーの連続です。今は庭がない場所に住んでいるのですが、以前、自宅に庭があったときは、いろんな花や野菜を育てるのを楽しんでいました。
でもまあ、素人がやることですから、なかなか上手くはゆきません。それをどうリカバリーしてゆくか、みたいなのが庭仕事の醍醐味でした。
なにしろ、相手は植物なので、すぐに結果がでるものではないのです。
変化があるのかないのかわからないようなものを相手に、毎日、こつこつと積み重ねていくのが園芸なのです。
ブログを書きながら、こういうのも同じだなあ、と思います。
どんな花が咲くのかな、どんな実がなるのかな、と毎日続けています。今はリアルな庭はないけれど、この庭を育てるのが楽しいのです。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
心が疲れたときに、おすすめのミニブックです。ターシャの言葉集は他にもいくつか出ているので、お気に入りを探してみてください。
お庭の写真集も出ています。本当に美しい庭ですよ。
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