【ムーミントロールと氷のおまつり】ムーミンたちの楽しい冬祭り。ムーミンが好きな親子におすすめの絵本【4歳 5歳 6歳】

2024年3月19日

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ムーミントロールと氷のおまつり  トーベ&ラルス・ヤンソン/作 当麻ゆか/訳 徳間書店


ムーミン谷にはじめての雪が積もりました。ムーミンたちは冬眠の準備で大忙し。ところが、フローレンとちびのミイは、今夜氷のおまつりがあると知って、出かけてしまいます……

この本のイメージ ムーミンの絵本☆☆☆☆☆ 未知への挑戦☆☆☆☆☆ ほぼ全員登場☆☆☆☆☆

ムーミントロールと氷のおまつり  トーベ&ラルス・ヤンソン/作 当麻ゆか/訳 徳間書店

<トーベ・ヤンソン>
画家・作家。1914年8月9日フィンランドの首都ヘルシンキに生まれる。父は彫刻家、母は画家という芸術一家に育ち、15歳のころには、挿絵画家としての仕事をはじめた。ストックホルムとパリで絵を学び、1948年に出版した「たのしいムーミン一家」が世界中で評判に。1966年国際アンデルセン大賞、1984年フィンランド国民文学賞受賞。おもな作品に「ムーミン童話」シリーズ(全9巻)のほか、「少女ソフィアの夏」「彫刻家の娘」などがある。

<ラルス・ヤンソン>
ラルス・ヤンソン(Lars Jansson、1926年10月8日~2000年7月31日)は、フィンランドの小説家・漫画家。小説ムーミンシリーズを書いたトーベ・ヤンソンの末弟。

<当麻ゆか>
翻訳家。主な訳書に「ムーミンのおはなしえほん」シリーズ、『かようびのよる』(以上、徳間書店)など。

ムーミントロールと氷のおまつり  トーベ&ラルス・ヤンソン/作 当麻ゆか/訳 徳間書店

 

<冒頭の近況トークです。レビューのみ読みたい方はスクロールしてね>

 フィギュアスケート、グランプリシリーズフランス大会、出場選手のみなさま、お疲れ様でした。
 鍵山優真選手、佐藤駿選手、ワンツーでおめでとうございます!

 鍵山選手の安定感が増してきました。点数も伸びていて、とても楽しみです。もはや頼もしい存在になりつつあります。
 そして!今回は、佐藤選手が大活躍。クワドルッツ! 大成功おめでとうございます。クワドルッツは、クワドの中でも格別のロマンがありますね。しかし、ルッツとフリップ、両方得意なんて、ほんとうにすごいです。クワドルッツの加点を見たときに、「えええ?」と、目を疑いました。でも、三回転かなと思うくらいふわっとしてましたものね。いやほんとうにすごい。まさに新時代の幕開けって感じです。

 樋口新葉選手、銅メダルおめでとうございます。ほんとうにすばらしい。トリプルアクセルが安定してきて、本来の持ち味が出てきました。活躍が楽しみです。
 そして、横井ゆは菜選手、フリーからの巻き返し、すばらしかった! 思うようにならないことも多いのだと思いますが、横井選手だけの魅力がたくさんあります。わたしの好きなエミリー・ヒューズは、もっとボロボロの演技のときも堂々と微笑んでいましたよ! 今でも時々彼女のこと、「どんなに失敗してもニコニコ笑ってるってすごい武器だったな」と思い出します。笑顔、大切ですよね。

 男子も女子も、ライバルと言うより成長期の体型変化が最大の敵なので、今は伸び盛りでありながらも苦しい時期であると思います。ロシア女子などは、まさに「自分の敵は自分」と言う感じで、実力もありメンタルが強くても、否応無しにやってくる体型変化の波はつらいものがあるのだなと、しみじみ思いました。コストルナヤ選手のメイク、独創的でかっこよかったです。

 鍵山選手と佐藤選手は、今後がすごく楽しみです。これから体型変化の時期を迎えると思うので、うまくくぐりぬけられますよう、祈っています。

 様々な社会情勢のなか、スポーツの大会が開催されるだけでも奇跡のようなものなので、一期一会のような気持ちでいます。見るほうには「絶対こうじゃなくては」みたいな欲求はないので、さまざまなことが、いい形で落ち着きますように。

 <今日の本題>(ブックレビューだけお読みになりたい方はここからお読みください)

 今回ご紹介するのは、ムーミンキャラクターズ社から2017年に出版された絵本。原題は、MOOMIN AND THE ICE FESTIVAL. 日本語版初版は2018年です。

 ムーミンキャラクターズ社は、トーベ・ヤンソンと実弟でありムーミン・コミックスの共著者であるラルス・ヤンソンが設立した、ムーミンの著作権・商標権を所有し管理する会社。現在はラルスの実子=トーベの姪であり、「少女ソフィアの夏」のソフィアや「ムーミン谷へのふしぎな旅」のスサンナのモデルとして知られ るソフィア・ヤンソンが会長を務めています。

 トーベ・ヤンソンは2001年に、ラルス・ヤンソンは2000年に亡くなられているので、この絵本は作者の死後出版されました。作者はトーベ&ラルス・ヤンソンとなっていますが、ムーミンキャラクターズ社の監修で作られたものだと思います。

 トーベとラルスは、1947年のスウェーデン語の新聞「ニィ・ティド(en:Ny Tid (Finland)・fi:Ny Tid)」紙の児童欄で半年間、イギリスの夕刊紙「イブニング・ニュース(英語版)」で1954年から1975年までムーミンの漫画を連載していました。

 この絵本のエピソードと画像は、ラルス・ヤンソンの画風に似ているので、漫画版「ムーミンコミックス」から取り出してつくられたのかもしれません。(ムーミンコミックスはまだ読破していないので、未確認です)

 そういう意味では、絵本の成り立ちがよくわからなくはあるのですが、ストーリーとキャラクターにはムーミンらしさがあり、内容もお子様がうきうきするようなお話になっています。 

 原作の「スノークのお嬢さん」は、日本ではなじみのあるフローレンという名前で書かれています。(フローレンはドイツ語で「お嬢さん」と言う意味) ただし、最近、ムーミンキャラクターズ社監修で作られたアニメ「ムーミン谷のなかまたち」では、日本でも「スノークのお嬢さん」となっているので、新作アニメでムーミンのファンになったお子様と一緒に読むときには説明が必要かもしれません。

 ムーミン谷に雪がふり、ムーミン一家は冬眠の準備で大忙し。そんなある日、フローレンが「今晩、氷のおまつりがあるのよ」と誘いに来ます。けれど、冬の夜に出かけるなんて危ないよ、とムーミンは乗り気じゃありません。

 ところが、フローレンとミイはふたりでムーミン屋敷を抜け出して出かけてしまいます。

 ふたりがいないのに気づいたムーミンとムーミンパパは、慌てて探しに出かけます。「救出作戦」となったことで、いきなり冒険心に火がついたパパ。探しにゆくのも楽しそう。

 というわけで、ふたりも「氷のおまつり」会場に到着。湖のまわりでムーミン谷のみんなが楽しく、スケートをしたり、音楽を聴いたり、ご馳走を食べたりしながら楽しんでいます。フローレンとミィだけでなく、スニフもヘムレンさんも、トゥーティッキもいます。

 フローレンと一緒にオーロラを眺めながら、ムーミンは、夜の闇やモランを怖がって家にいたら、こんなに素敵な時は過ごせなかった、勇気を出して出かけてよかったなとしみじみ思います……

 ……というあらすじ。

 残念ながらスナフキンは登場しませんが(人ごみがあまり好きではないので)、ほとんどのおなじみのメンバーが登場します。

 フローレンが無鉄砲なことをして、ムーミンが助けに行き、「わたしを助けに来てくれるなんてありがとう!勇気があるのね、ムーミン」とフローレンが感激する、と言ういつものパターンもかわいい。
 フローレン、やりたいことはなにが何でもやっちゃう意志の強さがあるのに、ムーミンが助けに行くと「救いにきてくれたの?」と目を輝かせて喜んでしまう、かわいい乙女なんです。こういうところが大好き。

 ほとんどがひらがなとカタカナで書かれており、わずかな漢字には振り仮名がふってあるので、読みやすい絵本です。この季節にぴったり。もちろん、クリスマスプレゼントにも。

 今は、アニメーション「ムーミン谷のなかまたち」がNetflixで配信、Eテレで放送されています。親世代には懐かしく、子どもには新しいムーミン。
 小説ともども、絵本でもムーミンを楽しんでみませんか。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。
 アニメーションでムーミンと親しんだ人たちにはおすすめの絵本です。冬の読み聞かせに。そして、大人の和み本としてもおすすめです。

 読後は、北欧風のパンケーキと、リンゴンベリーのジャムでティータイムを。

 

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