【魔法の庭ものがたり】魔法の庭の第三話。ペパーミントの小さな魔法。【小学校低学年以上】

2020年8月2日

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ペパーミントの小さな魔法 魔法の庭ものがたり3 あんびるやすこ/作 ポプラ社

ジャレットたちが住む小さな村に、1人の女の子が引っ越してきました。彼女の名はエイプリル。療養のために引っ越してきたのです。仲良くしたいジャレットですが、なかなか心を開いてくれません。そんなエイプリルには、ひそかな悩みがありました。

この本のイメージ 母子愛☆☆☆☆☆ 友情☆☆☆☆☆ さわやか☆☆☆☆

ペパーミントの小さな魔法 魔法の庭ものがたり3 あんびるやすこ/作 ポプラ社

<あんびるやすこ> 群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。 

 あんびるやすこ先生の「魔法の庭シリーズ」第三巻です。あんびる作品は、猛烈に刊行されてるので、全部を読みきるのは無理かもしれません。でも、どれも温かみのある可愛らしい絵で、ほのぼのとしたお話です。

ペパーミントの小さな魔法 魔法の庭ものがたり3 あんびるやすこ/作 ポプラ社

 このお話では、ジャレットのお友達、エイプリルとの出会いが描かれます。
エイプリルは画家のデビーの姪で、生まれつき喉が弱く、咳が出る体質。とある理由で、体調が悪化し、転地療養にジャレットたちの村に引っ越してきたようです。

部屋に大きなピアノが運び込まれるのを見たジャレットは、自分も音楽家の娘なので仲良くなれる!と意気込んで会いに行きます。ところが、エイプリルは、部屋に閉じこもったままで、なかなか外に出ようとしません。

 がっかりしたジャレットですが、なんとかエイプリルと仲良くなろうとこころみます……
 というのが今回のあらすじ。

 今回テーマになるハーブはペパーミント。すっきりした香りですがリラックス効果も安眠効果もある、不思議なハーブ。
胃をすっきりさせたり、偏頭痛を和らげたり、虫除けにもなります。
また、フレッシュなミントを洗濯ネットにギュウギュウに詰めて、お風呂にいれるとすっごく疲れが取れるんです。(庭にミントがはびこりすぎてしまった方は、ぜひ試してみてくださいね!)

 ハーブティーにすると、ポリフェノールが豊富なので抗酸化効果も期待できます。
わたしもミントティーが大好きで、よく飲みます。豆乳たっぷりとハチミツをちょっぴり入れたミントソイティーや、ミントティーで作ったココアがお気に入り。(ミントティーでココアつくるとおいしいんですよ!おためしあれ!)

 これからは暑い季節になりますから、冷やしたミントティーもいいですね!

 巻末に見開きカラーイラストつきで、ペパーミントのさまざまな利用法が紹介されており、お話を楽しみながらハーブの知識が身につくようになっています。

 エイプリルの悩みは、お母さんとの気持ちのすれ違いでした。ミントの香りで心が和んだエイプリルは、ジャレットと仲良くなり、やがて、お母さんとの気持ちのすれ違いが誤解だったことにも気がつきます。

 ラストは、ジャレット、スー、エイプリルの三人が仲良くなってめでたしめでたし。

※ひとつだけ、この本で気になったところは、子猫にラベンダーのエッセンシャルオイルをつけるシーンです。猫にエッセンシャルオイルは禁忌で、死の危険がありますので、小さなお子様が読むときは、お母様がそこだけは説明してあげてください。(たぶん魔法の猫なんだよってことで)

 あんびる作品の魅力は、ほのぼのとした中に、少しの一歩、主人公たちが成長することと、起きるトラブルは気持ちのすれ違いが多く、悪人が出てこないこと。そして、ラストはすっきりとしたハッピーエンド。

 小さな女の子に安心しておすすめできる物語ばかりです。

 字は大きく、平易な文章で読みやすく、ふんだんに挿絵が入っており、わかりやすい。また、ジャレットのお洋服が毎回、そのお話のハーブをテーマにしたかわいらしいデザインで、見ているだけでわくわくします。

 母子の心の交流の物語なので、母子で読み聞かせにも最適です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 小さなHSCにおすすめの児童小説です。ほのぼのとしたファンタジーで、暴力もなく悪者も出てきません。ジャレットの服はとてもかわいいので、女の子なら同じような服を着たがるかも。猫にエッセンシャルオイルを使ってはだめなことだけは、教えてあげてください。
温かいミントティーを用意して、休日の午後にぜひどうぞ。

いつもありがとうございます

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