【魔法の庭ものがたり】魔法の庭を相続したジャレットのわくわくハーバルライフ【魔法の庭のピアノレッスン】【小学校低学年以上】

2024年3月17日

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魔法の庭のピアノレッスン  魔法の庭ものがたり 6  あんびるやすこ/作 ポプラ社

夏の終わり、トパーズ荘で一人暮らしをするジャレットのもとに、音楽家のパパとママがたずねてくることになりました。久しぶりにパパとママに会えるので、ジャレットは大喜び。そんなとき、小さなお客さんがやってきて……

この本のイメージ ハーブ☆☆☆☆☆ 家族☆☆☆☆☆ 音楽☆☆☆☆☆

魔法の庭のピアノレッスン  魔法の庭ものがたり 6  あんびるやすこ/作 ポプラ社

<あんびるやすこ> 
群馬県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。テレビアニメーションの美術設定を担当。作品に「だっこちゃんどこ?」「まじょのまほうやさん」「こじまのもり」シリーズなど。

 あんびるやすこ先生のハーブとアロマのハートフルストーリー「魔法の庭ものがたり」の第6巻です。初版は2009年。
 このお話は、魔女トパーズの家を「相続魔法」によって相続した少女ジャレットの成長物語。今回は、一人暮らしをがんばっているジャレットのもとに、パパとママが訪ねてきます。

 夏の終わり、トパーズ荘にジャレットのパパとママがたずねてくることになりました。パパとママは有名な音楽家。ジャレットがトパーズ荘をハーブ魔女トパーズから相続するまでは、親子三人で演奏旅行をしながらホテルで暮らしていました。

 今は、ジャレットには「トパーズ荘」と言う「家」があります。
 パパとママがやってくるというので、ジャレットは大喜び。さっそく、引っ越してきたばかりの楽器屋さんで、古いピアノを買いました。ママに弾いてもらうのです。

 楽しみでしかたがないジャレットのもとに、小さなお客さんがやってきました。それは、ピアニストねずみ。ねずみたちは、ピアノの上で踊りながら、じつに見事にピアノを弾くのでした……

 と、いうのがあらすじ。

 今回は、ジャレットと両親の心の交流と、ジャレットたちの村に引っ越してきた楽器屋のヘンリーとピアニストねずみたちにジャレットがつくる、手づくりハーブ商品のおはなし。

 「ひとりぼっち病」のヘンリーに偶然ながらデビーを紹介し、リンデンフラワーとレモンバームの手づくりティーバッグとユーカリ・ラジアタのバスソルトをプレゼントします。

 パパとママには心のこもったハーブのおもてなし。

 ハーブティー、バスソルト、ハーブハニー、ハーブウォーター、手づくり石鹸と、ハーブの幅広い楽しみ方が紹介されています。ちなみに、今回は猫にアロマオイルを使用するシーンはありません。(ホッ…)※猫にエッセンシャルオイルは禁忌なので、リアルでは絶対に使わないでくださいね!

 家を持たずに生活していたジャレットたち一家にも、大切な家ができました。一人暮らしを続けていたジャレットですが、これからは、パパとママを待ちながら暮らす、三人の家です。

 「ハーブ」と「家」は相性のいい関係です。
 今は、外出しないほうがいいときですが、おうち時間を楽しむのに、ハーブは最高のお友達です

 ハーブティーでリラックスティータイムを楽しむのはもちろんのこと、ハーブの入浴剤で疲れをとったり、お部屋を良い匂いにしたり、ハーブの石鹸やタッジーマッジーなど、ハンドメイドを楽しんだり、お肉の香味焼きやハーブティーゼリーなど、お料理を楽しんだりと楽しみ方は無限大。

 もちろん、プランターに小さなハーブガーデンを作るのも楽しい。

 「魔法の庭ものがたり」はほのぼのとしたストーリーにのせて、ハーブの魅力を存分に教えてくれます。ストーリーにもしっかりとしたテーマと面白さがあるので、一石二鳥という感じです。

 また、あんびる作品の大切な魅力のひとつ、登場人物のお洋服のかわいさも健在。今回のジャレットの装いはグリーンのパッチワークのワンピース。パッチワークの柄が、チェック、ストライプ、ドット、ペイズリーと全部手描きなのが毎度ながらすばらしい。毎回のジャレットのワンピースは、小さな女の子なら一度は着てみたいと思うものばかりです。

 一冊の中にたくさんの魅力が詰まった本です。文章は平易で読みやすく、漢字は少なく、だいたい振り仮名がふってあります。小学校低学年からなら読めるはず。読んで楽しんだあとは、ガーデニングやお料理など、ハーブで楽しむこともできます。

 また、家族が結束するお話でもあるので、いまの時期にぴったり。

 もっとハーブと仲良くなりたくなる「魔法の庭ものがたり」をぜひどうぞ。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はまったくありません。ほのぼのとした、魔法のハーバルストーリーです。知りたいレシピをすぐ教えてくれる魔法のレシピ本は「魔法のレシピ」に似ていますが、このシリーズの開始のほうが早いので、偶然だと思います。

 ストーリーはハートフルで、大人の和み本としてもおすすめ。
 読後は、リンデンフラワーとレモンバームのお茶で、ティータイムを。

 

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