【アイススケートペンギン】町田樹先生推薦! 臆病なペンギンがフィギュアスケートに挑戦してジャンプ!【絵本】【3歳 4歳 5歳】

2022年3月11日

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アイススケートペンギン 塚本やすし/作 ディスカヴァー・トゥエンティワン

ペンギンのドッジはとってもこわがりや。海に飛び込めないし、歩いていても穴に落ちちゃう。かわいいあざらしだって、こわくてたまりません。そんなドッジにしろくまさんがスケート靴をプレゼントしてくれます。「さあ、一緒に練習しよう」……。

この本のイメージ フィギュアスケート☆☆☆☆☆ 勇気を出して☆☆☆☆☆ 町田樹推薦☆☆☆☆☆

アイススケートペンギン 塚本やすし/作 ディスカヴァー・トゥエンティワン

<塚本やすし>
1965年東京都生まれ。絵本作家。主な絵本に「このすしなあに」「はしれ! やきにくん」(ポプラ社)「おでんしゃ」(集英社)「はやくおおきくなりたいな」(サトシン・作/佼成出版社)「ふたり★おなじ星のうえで」(谷川 俊太郎・作/東京書籍)「そのこ」(谷川俊太郎・詩/晶文社)「介護のえほん だいじょうぶだよ、おばあちゃん」(福島 利行・文/講談社)「あいうえおのき」「すうじのき」「えいごのき」(いずれも、ことはてんこ・文/ディスカヴァー・トゥエンティワン)「むらをすくったかえる」(サトシン・作/ディスカヴァー・トゥエンティワン)「せんそう 1945年3月10日 東京大空襲のこと」(塚本千恵子・文/東京書籍)その他多数。
エッセイに「猫とスカイツリー・下町ぶらぶら 散歩道」(亜紀書房)。全国ラジオ体操連盟公認指導員。障害児居宅介護2級。

 <この季節おなじみのスケートトーク。不要な方はスクロールしてください>

アイススケートペンギン 塚本やすし/作 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

 北京オリンピック、激動の男子シングルが終了しました。あまりにもいろんなことがあって、感情が追いつきません。

 まずは、ネイサン・チェン選手、金メダルおめでとうございます! ずっと優勝候補と言われ続け、ついに金メダルです。イェール大学でお医者さんの勉強をしながらスケートを続けていたネイサン。超人的な努力家です。バレエで培われた美しいポーズ、安定した四回転、すばらしかったです。ジュニアの頃は大きな怪我もしたし、苦労もたくさんしたネイサン。ほんとうによかった。

 鍵山優真選手、お父さんコーチと二人三脚での銀メダル、おめでとうございます。全日本から構成を上げての挑戦が素晴らしい。まだまだあどけなさが残りますが、これでまだのびしろいっぱいというのが末恐ろしい。今回世界中にファンができました。今後の活躍が楽しみです。

 宇野昌磨選手、限界ぎりぎりの鬼構成で挑んだオリンピック、すばらしかった。鍵山選手ともども団体戦の疲労のあるなかの銅メダル、おめでとうございます。高難度ジャンプと美しい表現の両立を目指した、宇野選手の世界、まだ続けてくれるそうで、それもうれしい。ステファン先生、自身がオリンピックでメダル取った時の衣装と同じシマウマ柄のマスクに「ゲン担ぎ」を感じました。愛ですね!

 全フィギュアスケートファンの「孫」、ボーヤン・ジン選手。すばらしい演技でした。相変わらず、スカッとするボーヤン選手のクワドルッツ。いろいろとつらい事があっても、ピュアな演技は変わらない。まずは身体を休めて。そして、盲腸、ちゃんと治してくださいね。

 そして、羽生結弦選手。ショートプログラムのアクシデントから、ずっと様々な感情が押し寄せてきて、見ていた人は固唾を飲んでフリーを見守っていたのではないでしょうか。四回転半、クワドアクセル、認定おめでとうございます。

 いやもう、わたしには勝ち負けを決める勝負事はできないなあ、としみじみ思ってしまいましたよ。他人の勝負を見ているだけで、こんなにへとへとになってしまうんですから。こんな世界で生きてる人って、ただただ尊敬しかありません。でも、とてもいいものを見せていただきました。わたしも、勝ち負けにはこだわらず、ただ努力してゆきたいと思います。

 誰もやったことがない新しい技を習得するときは、そこに指導者がいません。「こうすればいいよ」と実際に方法をやって見せて教えてくれる人がいないのです。(もちろん、アドバイスしてくださる方はいます。開拓者としての一般論です)
 手探りでの練習を繰り返し、オリンピックまでたどりつき、あの演技を見せてくれた事に感謝します。オリンピックに出場して勝つことだけが目的なら、もっと簡単な方法があったし、それができる人でした。練習の大半を四回転半に費やすという事は、他の練習に手が回らなくなることになりますから。

 「自分では自分を褒められないので、誰か褒めてほしい」と羽生選手が言ったとき、泣きそうになりました。よっしゃおまかせください。

 羽生選手はコロナの関係もあり、ずっとコーチ無しで、戦っていました。そして今回は、相棒の「プーさん」もいなくての戦いでした。アクシデントでショートを終えたとき、公式練習を終えたとき、フリーを終えたとき、リンクから上がってきた羽生選手をいたわって受け止めてくれるコーチはいませんでした。もちろん、それは彼自身が自分で選んだことなのかもしれません。彼は孤独な挑戦者でした。
 人が本当に本気になって、誰もしたことが無いことに挑戦しようとすると、不思議と人は身近な周囲から遠ざかってしまう運命なのかもしれません(誰が悪いと言うことではなく)。それでも誰も見たことのない景色を見るために羽生選手は挑戦しました。

 まずは、身体をいたわってくださいね。彼はチャレンジャーなので、どんな道を選んでも、結局何かに挑戦してしまう気がします。これからも、共に苦しみ、共に喜び、失敗したときは共に重荷を背負い、成功したときは共に喜んでくれる、たくさんの理解者、支援者に恵まれる、喜びにみちた道でありますように。

 ※今、自分の文章を読み返していたら、一部誤解を呼ぶ表現になっていたかもしれないと気づき、反省して修正しました。未熟な文章をお詫びします。ジャンプをジスランコーチがリモートでつきっきりでサポートしてくださっていたことなどもここで申し上げます。言うまでもないことですが、羽生選手が「意図的に孤独にさせられた」「いじめをうけた」などの極論ではなく(ありえない)「開拓者は孤独である」と言う、一般的な表現としてご理解いただければ幸いです。(2022.3.11)

 <ここからが本題。本日のブックレビューです>

アイススケートペンギン 塚本やすし/作 ディスカヴァー・トゥエンティワン

 本日ご紹介するのは、塚本やすし先生の絵本、「アイススケートペンギン」。初版は2014年2月です。
 アマゾンでは「町田樹選手推薦」となっているので、初版のときは、町田選手のコメントつきの帯がついていたのだと思います。2014年と言えば、年末に町田選手が現役引退していますから、埼玉での世界選手権で銀メダルを獲る直前に出版されたものですね。

 オリンピックシーズンでもあることですし、今回はこの絵本をご紹介。

 町田樹先生と言えば、現役時代「氷上の哲学者」の異名もあった美の伝道師。現在はスケーター活動を引退し、國學院大學人間開発学部健康体育学科の助教をされています。
 また、テレビやラジオなどでの解説も、すべてのスケーターに愛があり、わかりやすいと人気。先日は、美しいバレエの3番ポジション立ちで解説されていたそうで、SNSでは話題沸騰でした。さすがは町田先生。

 さて、絵本のストーリーは……

 ペンギンのドッジは、とてもこわがり。海に飛び込むこともできないし、氷の上を歩けば穴に落っこちてしまいます。かわいいあざらしですら、こわいこわい。

 そんなドッジに、しろくまさんがスケート靴をプレゼントしてくれます。
こわがりだったドッジに、スケート靴が勇気をくれて、毎日毎日、しろくまさんとドッジは練習します。

 やがて、ドッジは、難しい技もできるようになり……

 ……と、言うお話。

 字はすべてひらがなとカタカナ。そして、素朴な絵と、ゆかいなストーリーの絵本です。だいたい、3歳くらいからでしょうか。

 フィギュアスケートが題材になった絵本というと、以前「ねずみのリンのフィギュアスケート」をご紹介しましたが、それはどちらかと言うと女の子向けの絵本でした。この「アイススケートペンギン」は、どちらかと言うと男の子向けです。

 町田先生、おそらく、もっと男の子にスケートをやってもらいたかったのではないでしょうか。男子は、女子に比べて競技人口が少ないのです。

 怖がりのドッジは、スケートと出会い、勇気を出してたくさんのことができるようになります。ラスト近くの展開が、男の子っぽいダイナミックさ。ちょっとトンデモ展開ではあるのですが、小さな男の子はこういうの好きそう。

 文字は少なめで大きな本ですから、読みやすいと思います。それに、この季節にぴったり。

 小さな息子さんが、オリンピックを見て、フィギュアスケートに興味を持ったなら、この絵本を読み聞かせてみてください。もしかしたら「ぼくもやってみたい」って思うかも。

 できないことができるようになると楽しい、そんな気持ちがたくさん詰まっている絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。素朴な絵と文章でつづられる、「できないことができると楽しい」をテーマにした絵本です。フィギュアスケート大好きな男の子向け。ラストシーンが、やんちゃな子向けのダイナミックな展開です。

 読後は、一緒にフィギュアスケートの動画を見て、ドッジの技を「これがイーグルだよ~」とか確かめるのも楽しそうですね。

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