【うまれてきてくれてありがとう】自己肯定感を高める! 生まれる前の赤ちゃんの旅を描いた絵本。胎教に、読み聞かせに。【絵本】【0歳から大人まで】

2024年3月24日

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うまれてきてくれてありがとう  にしもとよう/文 黒井健/絵 童心社

ぼく、かみさまに「生まれていいよ」って言われたんだ。だから、ママを探しているの。赤ちゃんはママを探して旅をしています。途中でくま、ゴリラ、ぶた、ふくろうの親子に会い、あの言葉を何度も聞くのでした。それは…… 

この本のイメージ 自己肯定感☆☆☆☆☆ 愛されて生まれてきた☆☆☆☆☆ 親子愛☆☆☆☆☆

うまれてきてくれてありがとう  にしもとよう/文 黒井健/絵 童心社

<にしもとよう>
1969年鹿児島県生まれ。「うまれてきてくれてありがとう」で絵本デビュー。難産だった息子の誕生をきっかけに本作を生み出す。

<黒井健>
1947年新潟県生まれ。新潟大学教育学部中等美術科卒業。編集者を経て、絵本画家になる。主な作品に「またたびトラベル」(赤い鳥さし絵賞、学研)ほか多数。清里に黒井健絵本ハウスがある。

 本日ご紹介するのは、にしもとよう先生の「うまれてきてくれてありがとう」。初版は2011年です。日本がいちばんたいへんな時期でしたね。この本に救われた人も多かったのではないでしょうか。

 今、話題の自己肯定感。このブログでは、定期的に自己肯定感を高める絵本をご紹介しています。
 「自己肯定感」とは、「ありのままの自分」を欠点も含めてまるっと認めること。これは、よく誤解されがちな「自己正当化」や「自己中心主義」ではなく、自分のいいところも悪いところも、そのままを受け入れる心のことです。

 それは、自分自身を、深い深い根本的なところで受け入れて、認める気持ちです。自己愛や自己正当化とちがい、自己肯定感が高い人は、自分を愛するだけでなく他人も愛することができ、人生の困難を乗り越える力が強いのです。

 自己肯定感は、幼児期に大人から欠点も含めて認められ、愛されることで育まれます。
 言葉がまだおぼつかない時期に、周囲の大人が与える態度や語りかけによっても、ちがってきます。ただ、日本人は恥ずかしがり屋なので、「大好き」などとは、なかなか口には出せません。

 たいていの子どもは、おりこうにしていると褒められ、良くないことをすると𠮟られて育ちます。ただ、「おりこうね」「良いね」「かわいいね」「いたずらしちゃいけません」「いい子にしてないといけません」だけだと、子どもの脳が誤解してしまうことがあるのです。

 「でも、いいことをしたら褒め、悪いことをしたらしかるのは当たり前でしょ? 悪いことをしたときに褒めるわけにはいかないしどうすればいいの」と思われる方もいるでしょう。もちろん、それはそうです。

 けれども、「かわいいから」「おりこうだから」「下の子の面倒をよく見るから」「成績がいいから」「家のお手伝いをよくするから」「頑張り屋だから」「近所に自慢できるから」好き、と言う「条件付き肯定」だけをもらい続けると、その子は「かわいくなければ愛されないのではないか」「おりこうにしないで逆らうと愛されないのではないか」「弟や妹の面倒を見ないと愛されないのではないか」「成績が下がると愛されないのではないか」「怠けていると愛されないのではないか」など、条件に囚われて、不安になってしまうのです。

 自己肯定感のベースにあるのは「○○だから好き」と言う条件付肯定ではなく「あなただから好き」と言う絶対肯定です。

 ところが、日本人は恥ずかしがり屋なので、なんでもないときに子どもを褒めたりかわいがるのが苦手です。なんとなく、自分の子どもだけえこひいきする「親ばか」みたいに思えて、本当は愛情があるのに理由もない時に子どもをかわいがれない、忙しくてかまってやれない、と言う人が多いようです。

 そんなときに、強い味方になってくれるのが絵本です。

 内気な日本人が言葉に出来なくても、絵本を読んであげることはできます。子育てで忙しく、そんな言葉をかけてあげられないかもしれなくても、胎教であらかじめ読むこともできます。また、近しい大人が読み聞かせしてあげれば、それだけで、親のきもちが伝わることもあります。

 この「うまれてきてくれてありがとう」は、生まれる前の赤ちゃんのちょっぴり不安だけどわくわくした気持ちと、「うまれてきてくれてありがとう」と我が子を抱きしめる親の愛を伝えてくれる絵本です。

 黒井健先生のあたたかみのあるやさしい絵で、かわいらしい赤ちゃんと、動物たちが描かれています。ラストシーンには、念願叶って生まれてきた赤ちゃんを抱きしめるやさしいママの絵が描かれています。

 まだ字が読めないお子さまでも、ぜひ読み聞かせしてあげていただきたいですし、胎教に読むのも素敵だと思います。

 また、大きくなったお子さまの誕生日プレゼントにも。20歳の誕生日や、就職や結婚で実家を巣立つときのプレゼントにもおすすめです。様々な困難で落ち込んでいるお子さまへのエールとしても、すばらしい力を発揮するでしょう。

 様々なシチュエーションで、喜ばれる絵本だと思います。もうすぐ、バレンタイン。息子さんへのプレゼントにもいいですね。チョコレートと一緒に絵本のプレゼントはいかがでしょうか。

 もちろん、大人の和み本として、自分へのプレゼントとしても。 0才~大人まで、何歳になっても、あったかいパワーをくれる絵本です。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はいっさいありません。落ち込んだときに、自分を励ますために読むのもいいですし、誰かの誕生日プレゼントとしても、子どもから大人まで、おすすめできる絵本です。

 大人なら、お風呂上りのリラックスタイムに読むのがおすすめ。
 小さなお子さまになら、どうぞ読み聞かせしてあげてください。まだ言葉がわからない時期から、読み聞かせしてあげていただきたい絵本です。

 

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自己肯定感を高めてくれる絵本には、こんなのもあります。

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