【だいすきだよ おつきさまにとどくほど】自己肯定感を高める! アメリカで200万部販売のベストセラー絵本!読み聞かせに。【4歳 5歳 6歳】

2024年3月24日

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だいすきだよ おつきさまにとどくほど   アメリア・ヘプワース/文 ティム・ワーンズ/絵 前田まゆみ/訳  パイインターナショナル

くまの親子が朝起きて、ふたりで水浴びしたり、肩車したり、散歩したり……幸せな1日をすごします。おやすみ前の寝かしつけ本として最適。アメリカでのベストセラー絵本です。

この本のイメージ しろくま☆☆☆☆☆ 親子愛☆☆☆☆☆ おやすみ前の読み聞かせ☆☆☆☆☆

だいすきだよ おつきさまにとどくほど   アメリア・ヘプワース/文 ティム・ワーンズ/絵 前田まゆみ/訳  パイインターナショナル

<アメリア・ヘプワース>
家族、そしてダックスフントの老犬とロンドンで暮らしている。お話を書いているとき以外は、幼い息子とともに裏庭で夢想を楽しむ。ただし、小さな男の子たちといる時間は、実際はそれほど平和ではない。

<ティム・ワーンズ>
物語作家。25年にわたって児童書の文章と絵を手がける。両親や保育者たちが、子どもたちと心の栄養になる物語をいっしょに手にとれることを願い情熱を燃やす。バンジョーの演奏、バードウォッチング、楽しいおしゃれな帽子をかぶるのが好き。

<前田まゆみ>
絵本作家、翻訳者。京都市在住。神戸女学院大学で英文学を学びながら、洋画家の杉浦祐二氏に師事。著書に「ライオンのプライド 探偵になるくま」「幸せの鍵が見つかる 世界の美しいことば」(創元社)「野の花えほん」(あすなろ書房)「くまのこポーロ」(主婦の友社)など。「しなやかに生きる智慧と希望のことば」(創元社刊)では挿絵を手がける。翻訳書に「翻訳できない世界のことば」(創元社)「100年の旅」(かんき出版)などがある。「あおいアヒル」(主婦の友社)で、第67回産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞。

 アメリカで200万部販売のベストセラー絵本、「だいすきだよ おつきさまにとどくほど」です。原題は、"I Love You to The Moon and Back".アメリカでの初版は、2015年。日本版の初版は2021年です。

 このサイトでは、定期的に子どもの自己肯定感を高める絵本をご紹介しています。

 今話題の「自己肯定感」ですが、これは、よく誤解される自己愛や自己正当化とはちがい、自分自身を失敗や欠点も含めてまるっと肯定する心のことです。

 自己愛の強いナルシストは、自分を持ち上げるために他人を否定したり、自分以外の価値を認めなかったりします。しかし、自己肯定感の高いナルシストは、ただたんに自分が好きなだけなので、他人も肯定しますし、他人の成功を素直に称えます。

 また、「失敗した自分」を過剰に否定もしないので、うまく行かないことがあっても瞬時に前向きになり、困難を乗り越えるパワーに変換します。

 この「自己肯定感」は、謙虚で控えめな日本人は低い人が多く、それがいままでスポーツの国際大会での結果に影響していたのではないかと言われてきました。背負い込みすぎるのです。

 ところが、最近、自己肯定感の高い若者が徐々に増えてきました。自己肯定感の高い人は、困難に打ち勝つ力が強いだけでなく、なにごとも楽しむ能力が高く、幸せを感じやすいと言われています。

 では、この自己肯定感はどこから生まれてくるのでしょうか。

 自己肯定感は、自力では何も出来ない、失敗ばかりの乳児期、幼児期に、無条件に愛された体験によって育まれます。小さな子どもにとって、体験することは、何もかもはじめてのことです。最初からうまくできることなんてひとつもありません。
 出会うことすべてを転びながら、失敗しながら学んでゆくのが子どもです。

 そのときに、どんなに失敗しても、どんなにみっともなくても、すべてをまるっと肯定されて育った子どもの心には、自分も他人も肯定する心が育ちます。

 ところが、ただお利口にしていたら褒め、成績がよければ褒め、またはかわいいと褒め、おうちのお手伝いをしたら褒め、そして、いたずらや失敗をしたら𠮟っていると、ただそれだけだと高い自己肯定感を育むのは難しい。

 それだけだと、子どもの脳が誤解してしまい、自分が愛されているのは「お利口だから」「成績がいいから」「かわいいから」「おうちのお手伝いをして役に立つから」、そして、そうでなくなったら愛されなくなってしまうのではないかと思い込んでしまうからなのです。

 これは、子どもの頃はまだいいのですが、大人になったときに、とても生き辛い人生になってしまいます。

 つまり、親が子どもを好きなのは、「お利口だから」「成績がいいから」「かわいいから」「おうちのお手伝いをして役に立つから」(条件付肯定)ではなく、「あなただから」(絶対肯定)

 それが、心の深い深いところにすとんと降りている子は、強い心の子に育つのです。

 しかし、そうは言っても、実際にはこれはとても難しい。

 そもそも、最低限のしつけを行い、子どもを教育するためには、いっさい𠮟らない子育てなんて無理と言うもの。よくないことには叱り、よいことをしたらほめる、それは、ふつうの子育てです。やっちゃいけないことをしたときに、怒らないなんてことはできませんよね。

 とくに日本人はシャイなので、「失敗してもあなたは最高なのよ」とか「どんなことがあっても、父さんはおまえの味方だぞ」なんて、言葉に出すことは気恥ずかしい人が多いのではないでしょうか。それに、甘やかして子どもがダメになってしまうのが怖いと言う気持ちだって、親として自然な気持ちです。

 そんな時、絵本が力になってくれます。

 言葉でうまく伝えられないときも、絵本の言葉が力を貸してくれます。なにしろ、そんなお母さんたち、お父さんたちのために、プロが考えに考えぬいて書いた言葉です。

 この「だいすきだよ おつきさまにとどくほど」は、親くまの、子くまへの愛情がたっぷり詰まった絵本です。
字はすべてひらがな。
 フルカラーの絵で、すべてのページに、仲むつまじい親子くまの姿が描かれています。

 キャラクターを動物にすることで、この親子くまは、母と子にも、父と子にも見えるし、子どもも男の子にも女の子にも見えます。どんな親子も感情移入しやすくなっているのがすばらしい。

 親子愛を描いた絵本は、数多くあるのですが、まだまだ「おかあさんはね」とか「ちいさなあなたへ」のように、名作であっても「母親」限定の本が多く、そうではない家庭が読むには少し心の距離があります。

 この本は、あえてくまの親子の性別をぼかすことで(しかも親くまは1匹のみで、もともと一匹なのか、それとも夫婦くまなのかもあえて描かれていない)様々なご家庭で親しまれるようにと言う配慮を感じます。(どこにもそんなことは書いてありませんが、わたしはそう感じました)

 サイズは小ぶりで、気軽に持ち歩けるようになっており、お子さまの名前を書く欄もあります。
 お誕生日プレゼントに、お子様の大切な記念日に、いかがでしょうか。
 日本語の言葉の下に英語も併記されており、この多様性への配慮には脱帽します。

 ぜひ、おやすみ前に読み聞かせしてあげてください。
 寝る前は、子どもの脳にいちばんメッセージが入りやすいときです。おやすみ前に、深い愛情に満ちた絵本を読み聞かせしてもらった子どもは、そのメッセージをより深く受け止めることでしょう。

 お誕生日プレゼントに、特別なときのプレゼントに。そして、子どもが成人したときの、巣立ちのプレゼントにも。
 「あなたは、この上なくたいせつな 小さな宝物」と言う最後の言葉が、心にしみます。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。愛にあふれた絵本です。HSCのお子さまには特におすすめします。大人の和み本としても、すばらしい絵本で、自分自身の中の母なるもの、父なるものから愛され、励まされる気持ちになると思います。

 多様性に配慮されている絵本なので、プレゼントにもおすすめです。

 

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