【わかったさん】ドーナツを作ってみよう! 楽しくておいしい、クッキングファンタジー!【わかったさんのドーナツ】【小学校低学年以上】

2024年4月7日

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わかったさんのドーナツ 寺村輝夫/作 永井郁子/絵 あかね書房

わかったさんはクリーニング屋の娘です。お店がおやすみのある日、ひとりの女の子がブラウスを洗ってほしいと訪ねてきました。お休みなので受け取れないと、ブラウスを持って女の子を追いかけたわかったさんですが……

この本のイメージ ドーナツ☆☆☆☆☆ レモン☆☆☆☆☆ 不条理ファンタジー☆☆☆☆☆

わかったさんのドーナツ 寺村輝夫/作 永井郁子/絵 あかね書房

<寺村 輝夫>
1928年東京生まれ。早稲田大学卒業。『ぼくは王さま』で第15回毎日出版文化賞受賞。1984年「独特のナンセンステールズで、子どもの文学の世界を広げた」功績により第17回巌谷小波文芸賞を受賞。2006年没。

 日本人はドーナツが大好き。何度もブームが訪れては下火になりますが、それでも消えることなく独自のドーナツ文化は生き残っています。

 日本のドーナツショップのドーナツは、軽くてふわふわしていて、バリエーションが豊富。最近は焼きドーナツという揚げていない種類のものなどさらに種類が増え、まだまだ衰えを知りません。

 今回の本は、おはなしと、お料理の両方を楽しめる、レシピつきクッキングファンタジー「わかったさん」のシリーズ。「わかったさんのドーナツ」の初版は1988年。愛されるロングセラーです。

 今回のお話は……

 わかったさんのおうちはクリーニング屋さん。
 お店がお休みの日、かわいいみつあみの女の子がブラウスを洗ってほしいと訪ねてきます。

 けれど、お店はお休みなので、女の子が置いていったブラウスを持って追いかけますが、追いかけているうちに不思議な世界へ迷い込んでしまいます。

 不思議な世界では小麦粉と一緒にふるいにかけられたり、不思議なクイズに巻き込まれたり……

 たどりついた先ではレモンドーナツ・シンフォニーのコンサートが始まっていました……

 ……というのがあらすじ。

 愛犬のポレと一緒にみつあみの女の子を追いかけていると、いつものシュールなわかったさんワールドへジャンプです。

 今回のわかったさんの世界は、いつにも増して「不思議の国のアリス」の世界のよう。わかったさんは穴に落ちたり小さくなったりして大冒険をします。

 冒険しているうちにドーナツの作り方がわかるようになっているという仕組み。今回のドーナツは、レモン果汁が入ったレモンドーナツ。

 そして、わかったさんは女の子の髪のようにみつあみドーナツを作ります。

 小さな子どもにとって「揚げ物」はかなり勇気のいること。
 子ども向けのレシピファタジーでは火を使わないレシピを使うことも多いのですが、躊躇なく揚げ物レシピを入れてくる寺村先生は子どもたちと保護者を信頼していますね。

 きちんと道具を使うことが出来れば、お料理を覚えるのは小さい頃からのほうが有利です。
 自炊が出来ると大人になったときに生活がぐんと楽になるからです。

 最近はインターネットの普及で、簡単に料理上手の人のブログやSNSが目に入り、手軽にレシピが検索できると同時に「こんなに上手に作らないといけないのか」とプレッシャーになることもあるのではないでしょうか。

 昔はお料理は祖母から母、母から娘へと教えられるものだったため、「その家の味」というものがありました。今みたいに比較対象がなかったので味付けは大雑把で素朴な料理がほとんど。シェフが作るような上等なものが作れなくてもよかったのです。

 そのかわり、昔はフードプロセッサーやピーラーなど便利な調理器具はなかったので、玉ねぎは自力でみじん切り、ジャガイモのようなでこぼこした野菜も包丁でむかなければなりませんでした。

 今はとっても便利な時代なので、ちょっとした工夫で自炊ができます。

 最近は安全な電気フライヤーという便利なものもあって、小さなお子さまでも保護者の方と一緒に気軽に揚げ物ができるようになりました。これ、すごいですね。

 うちはまだまだ深底フライパンで揚げているのですが、安全にたくさん揚げたいときはこういうのよさそう。男性の1人暮らしとか、親子でクッキングとか。
 なんてハイテクなんだろう。いい時代になりましたねえ。

 昔はできなかったことも、どんどんできるようになる現代。
 やりたくても面倒だったことにもチャレンジできるようなりました。便利な道具を使うのは「手抜き」じゃありません。メカを使って簡単にドーナツが作れるなら、親子の会話も広がります。

 「わかったさんのドーナツ」の巻末には、レモンドーナツ、みつあみドーナツ、セサミドーナツの作り方が掲載されています。

 わかったさんの世界では「レシピは歌うもの」なので、歌いながらドーナツを作りましょう。

 字は程よく大きめで、ほとんどがひらがなとカタカナで書かれており、漢字には振り仮名がふってあるので読みやすい。そして、挿絵は、ところどころフルカラーのものもあり、読んでいるとうきうきしてきます。

 楽しくて面白くておいしい、ミュージカルのようなわかったさんの世界。楽しくおいしく、ドーナツをたくさん作りましょう。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はありません。不思議でゆかいなクッキングファンタジーです。
 びっくりするようなことが次々とおきる、カラフルな不条理ファンタジーなので、お子さまの想像力を掻き立てます。

 読後はドーナツでティータイムを。

 

商品紹介ページはこちら

 

 

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