【野ばらの村のピクニック】ちいさな森の動物たちの幸せ物語。どこかなつかしい気持ちになれる、美しい挿絵の絵本です。【小学校低学年以上】

2024年1月18日

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野ばらの村のピクニック ジル・バークレム/作 こみやゆう/訳 出版ワークス

野ばらの村の、山ねずみたちのかわいい日常を描いた「野ばらの村のものがたり」シリーズ。細密な絵と、ほのぼのとしたストーリーで思わず笑顔になってしまう絵本です。

この本のイメージ かわいい☆☆☆☆☆ どこかなつかしい☆☆☆☆☆ 絵が綺麗☆☆☆☆

野ばらの村のピクニック ジル・バークレム/作 こみやゆう/訳 出版ワークス

<ジル・バークレム>
1951年にロンドン郊外にあるエピングの森の近くで生まれた。ロンドンのセント・マーチンズ美術学院に学んだが、毎日ロンドン市内に通学するうちに、エピングの豊かな自然と生活をあらためて見直すようになり、それが“のばらの村のものがたり”シリーズとして実を結んだ。1981年第16回世界絵本作家原画展(至光社、丸善供催)みみずく賞、1982年度ボローニャ国際児童図書展エルバ賞を受賞

 新装版が発売されました!出版社は出版ワークスです。(訂正します)

 もとは30年くらい前に出版されたイギリスの作品。のばらの村に暮らす、山ねずみ、森ねずみたちの生活を描いた、美しい絵本です。ながらく入手困難本となっていましたが、このたび、新装版が発売されました。

 森のねずみたちが森の木の中に住んでいるという設定で、木の縦切りの断面図に、かわいらしいお部屋がいくつもあって、そこでねずみたちが生活している絵が細密に描かれています。

 すべてのページにフルカラーで、美しい挿絵が描かれており、読みながら絵を眺めているだけで幸せな気分になれます。ビアトリクス・ポターとかシシリー・バーカー系の美しい絵です。

 ずっと、入手困難で中古でしか読めなかったので、このたび新シリーズとして出版されることになって、ほんとうにしあわせ。また、サイズも大きくなって、見やすくなっています。

 日本はどんどん少子化が進み、高齢化社会になっていますが、すべての世代をつなぐ可能性を秘めたものは、児童文学と絵本だと思います。

 絵本は、小さなお子様の学習の入り口になりますが、上質な絵本や児童文学は、幼年期、思春期、青年期、壮年期、老年期、すべての世代で、喜びや励ましになります。

 疲れたとき、紅茶を飲みながらページをめくるのは心癒されるひとときです。
また、読み聞かせには学力向上のほかにも認知症の改善や、コミュニケーションツールとしても、様々な可能性があります。

 大人が子どもに読み聞かせをするのも、小さなお子様がお年寄りに読み聞かせをするのも、そしてその逆も。世代間をつなぐ橋になりえます。

 大人だって、お年寄りだって、人の心の中にはいつもその人の子供時代の小さな子供がいて、その子にも目に見えない栄養が必要なのです。

 本当に素敵な絵本なので、どうぞご覧になってみてくださいね。

繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)

 ネガティブな要素はいっさいありません。美しくて心なごむ、かわいらしい絵本です。プレゼントにも最適。

 読後はもちろん、野ばらの村風のティータイムを。英国紅茶と、ラズベリージャム、マフィンかパンと一緒にぜひどうぞ。

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