【ぼくおかあさんのこと・・・】おかあさんが大好き!母への想いがあふれるかわいい絵本【3歳 4歳 5歳】
ぼく おかあさんのこと・・・ キライ。にちようびのあさはいつまでもねてるし、ドラマばっかりみてマンガみせてくれないし、すうぐおこるし・・・・・・ 小さな男の子の母への想いが詰まったかわいい絵本です!
この本のイメージ 母への愛☆☆☆☆☆ 母の愛☆☆☆☆☆ 動物ファンタジー☆☆☆☆☆
ぼくおかあさんのこと・・・ 酒井駒子/作 文溪堂
<酒井駒子>
絵本作家、画家。絵本に「よるくま」(偕成社)、「ロンパーちゃんとふうせん」(白泉社)、エッセイに「森のノート」(筑摩書房)など。「金曜日の砂糖ちゃん」(偕成社)でブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金牌、「くまとやまねこ」(河出書房新社)で講談社出版文化賞など国内外で受賞多数。
5月14日は母の日。というわけで、そろそろ母の日にちなんだ絵本もご紹介しています。
「よるくま」で有名な酒井駒子先生のかわいい絵本です。
表紙には、うさぎの男の子。
なんだか難しい顔をしています。
ぼく、おかあさんのこと・・・
キライ。
なんでキライかと言うと、日曜の朝はいつまでも寝ているし、マンガは見せてくれないし、園のおむかえだって遅いしお洗濯だって忘れるからぼくの靴下きのうもきょうもおんなじのだし・・・
それからそれから
おおきくなってもぼくとケッコンできないっていうし・・・
・・・というのがあらすじ。
まあ、なんてかわいいんでしょう!
日曜日の朝はいつまでも寝ていたり、ついつい幼稚園のお迎えが遅くなったり、お洗濯を忘れたりと、この子ウサギ君のママはどうやら平日は働いているらしいと言うのがわかります。
子ウサギくんはママとずっと一緒にいたいけれど、ママは忙しいのでしょう。
働く女性のバイブルと言われている「よるくま」も、ママくまが何をしているのかをはっきり書いていません。大人が読むと「この母親は働いているんだろうなあ」とわかるのですが、「ママが家にいないときはこれこれこうしています」と言う具体的な記述がないのにわかるように描いてあるのが魅力です。
この絵本でも、どうしておかあさんが日曜日の朝にいつまでも寝ているのか、どうして幼稚園のお迎えが遅いのかどうしてお洗濯を忘れてしまうのか、についての詳しい説明はありません。
ケッコンしたいくらい大好きと言うことは、もしかしたらこのおうちはパパがいないのかもしれません。
でも、そんなことは一行も書いてなくて、想像にまかせてあります。
様々なメッセージがありながらも過剰に説明することもなく、ただひたすらに子ウサギ君のママへの想いが綴られていて、それが愛らしい。
母と子の絆を再確認させてくれる絵本です。働いているお母さまに。
字はすべてカタカナとひらがなで書かれており、見開きに最大でも五行くらいしかないので読みやすいです。
読み聞かせでも楽しいでしょう。
母も子も癒されるかわいい絵本です。母の日シーズンにぜひどうぞ!
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はいっさいありません。母を想う子の気持ちが描かれたかわいい絵本です。ただ、多くは語られていないけど深いメッセージはあるので、HSCのお子さまのほうがより多くのことを感じ取れるでしょう。
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