【なつみはなんにでもなれる】コレなんーだ? 子どもの想像力が爆発するかわいい絵本。【3歳 4歳 5歳】
この本のイメージ ジェスチャーゲーム☆☆☆☆☆ 想像力は無限大☆☆☆☆☆ これは高度すぎる☆☆☆☆☆
なつみはなんにでもなれる ヨシタケシンスケ/作 PHP研究所
<ヨシタケシンスケ>
1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。「りんごかもしれない」「もうぬげない」(以上、ブロンズ新社)、「りゆうがあります」「なつみはなんにでもなれる」「おしっこちょっぴりもれたろう」(以上、PHP研究所)、「あつかったらぬげばいい」(白泉社)で、MOE絵本屋さん大賞第1位、「りんごかもしれない」で、第61回産経児童出版文化賞美術賞を受賞。著書に、「このあとどうしちゃおう」「ころべばいいのに」「ねぐせのしくみ」(以上、ブロンズ新社)、「ふまんがあります」「わたしのわごむはわたさない」(以上、PHP研究所)、「つまんないつまんない」(白泉社)、「あるかしら書店」(ポプラ社)、「みえるとかみえないとか」(アリス館)などがある。2児の父。
2016年初版の絵本です。
個人的な思い出話になりますが、親友のお嬢さんが四歳くらいのころ、自作のクイズ大会とジェスチャーゲームをしたことがあります。「わたしがもんだいを出すから、あててね!」と言われまして。
いや、あたらないあたらない。
どうしてそうなるの、っていう展開も多くて、大人の思考じゃついてゆけないのです。
で、わからないと「ヒントそのいちー」ってヒントをくれる。
それでもわからないと、「ヒントそのに」をくれる。このあたりでもう、彼女はじりじりしています。
最終的に「ヒントそのさん」くらいで正解ををそっと耳元でささやいてくれました。かわいい。
そのクイズの突拍子のなさもさることながら、とにかく頭の回転が速くて、四歳ってこんなに賢いのか、と衝撃をうけたものでした。
そんな彼女も、今では成人し、資格をとって立派な社会人として働いています。
もう当時の面影はほとんどないのですが、それでも何かあるたびに「ヒントそのいちー」って満開の笑顔で叫んでいた彼女を思い出します。ああいう瞬間は永遠ですね。
今日ご紹介する「なつみはなんにでもなれる」は、そんな幼い女の子の想像力爆発の絵本。
なつみちゃんがいろんなもののすがたを真似して、それをおかあさんが当てるゲームです。
当然、あたりません。
でも、なつみちゃんが創意工夫して、いろんなものになろうとするのがとてもリアルで可愛らしいのです。この歳くらいの子って、本当、こうですよね。
いつものヨシタケ先生の絵本らしく、ほとんどが絵と少しの文章でできていて、文章はひらがなとカタカナなので、とても読みやすい。50音が読めれば自力でコツコツひとり読みできると思いますが、親子で読み聞かせをしても楽しそうです。
絵本のサイズは、小ぶりで16.7 x 1 x 16.7 cm。
持ち運びがしやすく、読みやすいサイズです。
読み終わったら、思わずジェスチャーゲームしたくなってしまうかも。
どこまでも自由でどこまでも広がる想像力の世界。
雨のシーズン、スカッとさせてくれる絵本です。
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ネガティブな要素はまったくありません。
楽しく、ゆかいで、ほほえましい絵本です。小さな子どもの無限の想像力に圧倒されます。
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