【あのね、サンタの国ではね…】サンタクロースの国はどんなかな?クリスマスが楽しみになる絵本【4歳 5歳 6歳】
きたのはての うつくしいもりのなかに おおぜいのサンタがくらしています……。サンタクロースはふだん何をしているのかな?サンタクロースたちの一年間を描いた絵本です。
この本のイメージ クリスマスを待って☆☆☆☆☆ サンタクロース☆☆☆☆☆ うきうき☆☆☆☆☆
あのね、サンタの国ではね… 黒井健/絵 <原案>松本智年 一色恭子 <文>嘉納純子 偕成社
<黒井健>
日本の絵本作家、イラストレーター。新潟県新潟市生まれ。神奈川県川崎市在住。新潟大学教育学部中等美術科卒業。日本児童出版美術家連盟会員。学習研究社幼児絵本編集部を経て、フリーに。2003年5月、「黒井健絵本ハウス」開館。2010年9月、新潟市立中央図書館こどもとしょかん名誉館長に就任。
ハロウィンが過ぎたら次の冬のイベントはクリスマス。
日本の冬は長く、また働きアリの日本人にとって冬の年末年始はかなり大変です。
そのいちばん大変な時期を、クリスマスや忘年会、新年会、バレンタインとイベントで乗り切るというのが、高度経済成長後の日本の風習。
だから、冬はクリスマスにはローストチキンとケーキを食べ、新年には神社に参拝しと無節操なことが当然のように行われます。でも、そうして気を紛らわせないと、年末進行、2月進行、または入学試験と言った冬の厳しいスケジュールを乗り越えられないのです。本質は、いたって真面目な人々です。
これから街はクリスマスのイルミネーションで華やかに飾られ、楽しげなクリスマスミュージックが鳴り響く季節になります。
雰囲気だけは思いっきり浮かれた季節になりますが、ほんとうに浮かれているのはごく一部。どちらかというと、仕事や勉強で疲れた心を華やかなイルミネーションでひととき癒している人のほうが多いのではないでしょうか。冬の日本人は勤勉です。
そんな季節に、おすすめの絵本。
「あのね、サンタの国ではね…」。1990年初版のロングセラー絵本です。
お話は……
北のはての美しい森のなかにサンタクロースたちが暮らす国があります。
いちばん大きくて立派なサンタクロースは「グランサンタ」と呼ばれてみんなから愛されていました。
サンタクロースたちは、そこで世界中の子どもたちのことを想って生活しているのです。
プレゼントって、誰かが誰かのために心をこめて贈るもの。
この絵本は、プレゼントの本質を描いています。
この世のどこかに、自分のことを一年間気にかけて暮らしている人がいるとしたら、どんなに心が励まされることでしょう。
子どもが読めばわくわくするし、大人が読んでも小さな子どもの頃を思い出して癒されます。
このブログではずっと主張し続けていましたが、最近は、大人の趣味としての絵本や児童書読書もだんだんと一般的になってきました。
児童書は、字が大きくて読みやすいのでシニアの方にもおすすめなのです。
また、テーマが純粋でほのぼのしているので、日常に疲れたときに癒しになるし、シンプルな励ましをもらえることも。
有名な名作児童文学などは、大人になってから読むと新しい発見があります。何度読んでも、感動や学びを得ることができるのです。
心身ともにへとへとに疲れているときや、体調を崩して長い文章を読めないときなどは絵本がおすすめ。
やさしい絵と選び抜かれた言葉たちが、じんわり心に効いて来ます。
字はひらがなとカタカナのみ。50音が読めればひとりでも読めますが、これは読み聞かせのほうが断然楽しいでしょう。クリスマスシーズンにご紹介していますが、内容的にいつ読んでもクリスマスが待ち遠しく楽しくなるはず。
黒井健先生の、あたたかみのある筆致で描かれたサンタクロースたちが、ほのぼのとして可愛らしい。絵を眺めているだけで幸せ気分になります。
お子さまと一緒に読んでクリスマスまでの期間を楽しみにすごすもよし、大人の和み本として、週末の夜などにひとりで読むのもおすすめの絵本です。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はまったくありません。HSPやHSCにおすすめです。
サンタクロースの一年間を描いた、ほのぼのとして可愛い絵本です。宗教的な要素もなく、ただ単純にサンタクロースたちの子どもたちへの愛情を描いているため、どなたでも楽しめると思います。
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