【魔女学校の一年生】大人気ドラマの原作!かわいい魔女さんたちのスクールライフ。読み聞かせにも!【ミルドレッドの魔女学校】【小学校低学年以上】
ミルドレッドはカックル魔女学校の一年生。でも、学校でいちばんの劣等生で、何をやっても失敗ばかり。とうとうハロウィーンの式典を台無しにしてしまい、学校を出て行こうと決意します。ところが……
この本のイメージ 魔女☆☆☆☆☆ スクールライフ☆☆☆☆ わくわく☆☆☆☆☆
魔女学校の一年生 ミルドレッドの魔女学校 1 ジル・マーフィ/作 絵 松川真弓/訳 評論社
<ジル・マーフィ>
イギリスの児童文学作家。代表作は「ワーストウィッチ」(1974年)シリーズで、日本では「ミルドレッドの魔女学校」として翻訳されている。
イギリスでは大人気の魔女学校シリーズ。テレビドラマ化され、Netflixでも配信中だそうです。
ストーリーは、
カックル魔女学校に入学した魔女ミルドレッドは何をやっても失敗ばかりの劣等生。でも、モードと言うやさしい友達と親友になります。けれど、いじわるなエセルとはどうしてもうまくやれません。
ハロウィーンの大切な式典で、ほうきの編隊飛行中、ミルドレッドはエセルの陰謀でたいへんな事態を引き起こしてしまいます。
ショックをうけたミルドレッドは、もう学校を出て行こうと決心しますが、そんなとき、偶然恐ろしいものを見てしまい……
というのがあらすじ。
原作は40年以上前の本らしいのですが、ファンタジーなので古さは感じませんし、むしろ、「ハリー・ポッター」などで魔法使いものの小説がヒットしたあとなので、なじみやすいはず。
日本でも「魔女の宅急便」などの魔女ものがあるため、「ほうきに乗る練習をする」とか「ほうきが古くて乗りにくい」などのほうき乗り練習エピソードにも、親しみがあり、すんなりと受け入れることができます。
習っていることは魔法だけど、基本的にはふつうの小学生と同じなので、友達どうしのいがみ合いなどは、なんとなく共感できてしまうものばかり。
最初は劣等生のミルドレッドが、だんだん学園に受け入れられる様子はうれしくなりますし、励まされます。
難を言えば、魔女学校のスクールライフなので、登場人物は全員女の子ばかり。先生も女性ばかりですが、担任のハードブルーム先生がハリー・ポッターのマクゴナガル先生のようにかっこいいので、男前要素はちゃんとありますよ!
字は大きくて読みやすく、漢字にはふりがながふってあります。小さなお子様が絵本を卒業して、すこしだけ長めの物語を読む、読み始めの本に最適。絵本と本の中間くらいの位置づけです。今まで絵本しか読んだことがないお子様だと、すこしだけ苦労するかもしれません。
けれども、友情あり陰謀あり冒険あり、魔法ありの学園ストーリーで、展開が早くジェットコースターのように進みますので、女の子だけでなく、男の子も楽しく読めるはず。
ちょうどハロウィーンのお話なので、時期的にもぴったり。細かい章に分かれているので、読み聞かせにも最適です。
10月30日からはNHK(Eテレ)でドラマが放送されるので、予習として読んでみてはいかがでしょう。
キャスト表見ただけでも、イメージにぴったりで、わくわくしてきます。 (ハードブルーム先生がかっこいい!)
ドラマでは2巻で登場するイーニッドと三人組になっているようです。女の子の三人組学園ストーリーって、最強じゃないでしょうか。楽しみですね。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はほとんどありません。楽しい魔女学園物語です。魔法で人間をカタツムリに変えちゃうところがちょっとだけ、気持ち悪いかも。そこが大丈夫なら、ほぼ問題ナシです。
小さな女の子ががんばるお話なので、女の子に特におすすめです。魔法やファンタジーが好きな男の子にも。
今は、ハロウィン用のかわいいお菓子がたくさん売っている季節なので、読後はハロウィン菓子でティータイムを楽しみましょう。
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