【時間割男子】「五教科」がイケメン男子化? 抱腹絶倒の乙女ゲームチック五教科擬人化ラブコメ第12巻【告白の花火大会】【小学校中学年以上】
わたし、花丸円(まどか)。国語算数理解社会英語の教科書が変化(へんげ)した、不思議な「科目男子」たちと一緒に暮らしているの。家族同然の科目男子たちを人間にする方法を探しているのだけど、そこにあらわれたのがソフィーさんという人で……(時間割男子 12 告白の花火大会 一ノ瀬三葉/作 榎のと/絵 角川つばさ文庫)
この本のイメージ 五教科擬人化☆☆☆☆☆ この発想はなかった☆☆☆☆☆ 今回はサスペンス☆☆☆☆☆
時間割男子 12 告白の花火大会 一ノ瀬三葉/作 榎のと/絵 角川つばさ文庫
<一ノ瀬三葉>
東京都在住。 おうし座のO型。『トツゲキ! 地獄ちゃんねる』で第4回角川つばさ文庫小説賞《大賞》受賞。主な作品に「ソライロ♪プロジェクト」シリーズ(角川つばさ文庫)などがある。
<榎のと>
榎のと:マンガ家・イラストレーター。主な作品に「うちタマ?!」(KADOKAWA)、「僕らに恋は早すぎる」(一迅社)などがある。
前代未聞の五教科擬人化ラブコメファンタジー、「時間割男子」の第12巻です。第6巻で英語担当エイトくんも参戦、四教科から五教科になりました。初版は2023年8月。
この記事から最初に読んだ方は、あまりの設定についてゆけないかもしれないので、まずは第1巻からお読みください。お話は完全に第1巻から続いています。
第1巻のレビューはこちら↓
今回のストーリーは……
「あなたたちと敵対する」とはっきり宣言されてしまったソフィーさん。
そのソフィーさんがまどかたちの学校に先生としてやってきました。
警戒する科目男子たち。
しかし、まどかはお父さんやお母さんと仲が良かったソフィーさんを嫌いになることがどうしてもできません。
一方その頃、科目男子たちは来る花火大会にある目標を立て、競い合っていました。
しかし、その花火大会にはたいへんな事件が潜んでいたのです……
……と、いうのがあらすじ。
当初はまどかのテストの成績と男子たちの寿命が連動していたため、一回一回のテストがかなり命がけでしたが、最近はテストの点数という呪縛からは解放され、すこしだけ穏やかな日々。
けれど、科目男子たちはもとはと言えばまどかの五教科の教科書です。ほんものの人間ではないため、いつ消えてもおかしくない不安定な存在です。
そうですよねえ、だいたい、まどかちゃんは人間なのだから成長し続けるけど、科目男子たちは歳をとるのだろうかとか、いったい学校への登録はどうごまかしてるんだろうとか、授業料はどうしてるんだろうとか、わからないことや心配なことは山ほどあります。
そんなとき、まどかちゃんは男子たちがモノに魂が宿ることで生まれる「付喪神(つくもがみ)」の一種なのではと気づき、彼らを人間にする方法を探しはじめます。
ソフィー・イマイさんは、その秘密を知っているかもしれない人なのでした。
でも、どうしたわけか、ソフィーさんは科目男子たちに冷たいのです。
今回のお話では、まどかちゃんが勇気を出してソフィーさんと仲良くなろうと一歩を踏み出します。
まどかちゃんは学校の成績は悪いけれど、対人スキルが高いのです。厳密に言うと「スキル」と言うより、「人と仲良くなりたい」と言う気持ちが強い。
だから、相手との関係がギクシャクしていても、勇気を出して自分から笑顔で踏み込んでゆく。
特別な美少女とかではなくても、まどかちゃんのそういうところに周囲の人たちが癒されたり励まされたりしていることがよくわかります。
これから、ソフィーさんとの関係はどうなってゆくのでしょうか。そして、科目男子たちは人間になれるのでしょうか。
このところはかなりラブコメ要素が多かったのですが、今回は知育要素もしっかり。国語の読解力について、わかりやすくカンジ君が教えてくれます。
文章は読みやすく、すべての漢字に振り仮名が振ってあります。面白くてかわいくて、そして勉強が楽しくなる? 新感覚ファンタジーです。
まずは試しに第1巻から。そして、面白ければ、つづきを。
新感覚の乙女ゲーム風ファンタジー。勉強が好きになりたい女の子におすすめです。
繊細な方へ(HSPのためのブックガイド)
ネガティブな要素はありません。乙女ゲーム要素もあり、ラブコメ少女小説としても楽しく読むことができます。
今回はカンジくんが国語について詳しく説明してくれます。
読めば国語が好きになるかも?
商品ページはこちら←
最近のコメント